境界線を踏み越えて





『・・・抱いてもいいか』


「・・・・・・」



何か答えないといけない。
けど、どう言えばいいのかな




「・・・あ、あの」


『・・・』


「えっと」



彼は火が出そうなほど真っ赤になって
それでも私の目をまっすぐに見つめて
私の返答を待ってる・・・
ど、どうしよう、、




「・・・あの」


『・・・あ、ぃっ』


「・・・ふっ!ふふふ・・・」




彼のひっくり返った声で
私はふっと緊張が解けて
可笑しくてつい笑ってしまう

そんな私を見てますます真っ赤になって
制服の袖口で口元を覆う彼が可愛い



『す、すまない・・・!』



押し倒した張本人は慌てて上半身を起こす
そんな、笑っちゃった私の方が悪いのに



「・・・エドワード」


『じょ、冗談だ・・・許せ』


「エドワード」


『な・・・何だ』



膝の上でぐっと握られた拳に
そっと手を重ねると
彼の温かさが手のひらに移って


・・・そっか、
優しくて実直なあなただから
私も素直にならないといけないよね



「・・・いいよ」


『・・・え?』


「しよ・・・?」



私から彼の唇に触れるだけのキスをすると
凛とした光が彼の瞳の奥に揺れて
かすかに震える手が私の頬に触れる



『・・・いいのか?』


「何度も聞かないで・・・私だって恥ずかしいから・・・」


『・・・っ、マリア・・・』




彼と見つめ合えば温かなキスが
唇に施されて
そっとベッドに押し倒される




『・・・優しくするからな』



「・・・うん」




彼からのキスはとにかく優しくて
何度も何度も繰り返して
私の身体をじんわりと溶かしていく



「エド・・・エドっ」


『・・・ん』


「服・・・脱ご」


『・・・ああ、すまない』



彼に組み敷かれたまま
シャツのボタンを開いていくと
引き締まった体があらわになって・・・
直視できずに思わず視線をそらす



『・・・マリアも』



彼が私の制服のボタンをひとつずつ外すたび
息が苦しいほど胸が高鳴って
泳ぐ彼の指先を見ていると
こっちまで緊張してしまいそう


「・・・エド」


『・・・っ』



スカートまで脱がされて
私たちは再び唇を重ねる
今度は本能的に深く深く口付けて



『っ、』


「ん・・・っ」



はじめて見る・・・
翠眼の奥が蕩けてどこか虚ろで
・・・なんだか熱に浮かされてるみたいで
それでも光を失なうことはなくて

そんな目で見つめられたら、もう・・・
私の中で情欲にスイッチが入って




『・・・っ』


「マリア・・・」




私の胸に舌を這わせ、
味わうように突起を転がされれば
私の口から聞いたことのないような矯正が漏れる



「あっ、いやぁっ、エドっ」


『・・・気持ちいいか?』


「い・・・わせないでぇ・・・っ!」



一方は彼の指先
一方は彼の舌で愛撫されて
辿々しいタッチがかえって気持ち良くて
ぞわぞわとした感覚に身をよじる



「いやぁっ・・・」


『・・・す、すまない・・・!』



がばっと身体を起こすエドワード
申し訳なさそうに眉を下げて
私は急に消えた快感に放心しそうになる




「エド・・・もっと・・・・・・」


『・・・・・・嫌じゃないのか・・・?』


「嫌じゃないよ・・・・もっといじって」



下着の紐をしゅるりと解き、
彼の手を取って
あらわになった私の蜜花に誘導する
そこは既にしっとりと濡れていて


『こうか・・・?』


彼の指が秘裂をなぞる度
甘い吐息が鼻にかかる
手を差しのべれば
覆いかぶさってくる彼にキスをして

強く感じる彼の香りに
麻薬のように酔いしれて
一層感度が高まっていく



「あっ、あ・・・」


『・・・・・・』


彼の指先は器用にも
私の下の口を探り当て
たっぷりと蜜の絡んだ彼の指が
じゅぶ、と音を立てて侵入する




「ああっ!いやぁ・・・っ」


『・・・嫌じゃない、んだろ・・・?』


「もっと、もっと・・・動かして、っ」



彼の指がナカの襞をかき回すと
白いシーツにシミが広がって
無意識に彼の首にすがり、耳元で喘ぐ



「あ、あっ・・・ああっ・・・」


『マリア・・・可愛い・・・』



もう早く入れて欲しい気持ちと
彼にも気持ちよくなって欲しい気持ちが葛藤して
彼が私から指を抜いたタイミングで
体を反転させる




『・・・マリア?』




彼はされるがままで呆然と私を見ていて・・・
はっと我に帰ったように
スラックスを押さえ頭を振る



『いい・・・自分で脱ぐ!』


「・・・いいから」


真っ赤になって硬直してる彼の
ファスナーをゆっくり下ろすと
大きくなった彼自身が跳ねて

きっと彼は恥ずかしいと感じた時
手で口元を覆うのが癖なんだ・・・
彼のその手の甲に、優しくキスをする



「お返し・・・」


『お、おい・・・マリア・・・!』



大きな彼自身を口で包み、舌で愛撫する
口の中でだんだん硬さを増して・・・
焦らすように、愛おしむように、
ゆるゆると根元から吸い上げる


喉の奥に当たって少し苦しいけど、
彼のこんなに恍惚とした表情を見られるなら
そんなもの・・・苦でもない。



『うっ・・・あ、・・・マリアっ!』


「・・・ふ・・・っ」



次々と溢れるだ液を絡ませて
先端を舐めあげれば
彼の目が潤んできて・・・・・・



『・・・もう挿れさせてくれ・・・っ』



返事を待たず私の肩をシーツに押し付け
挿入しようとする彼
本能に駆られた瞳が私を捉えて



「あ・・・っ、エド・・・っ」



・・・私は貴方になら何をされても構わないの
もう、めちゃくちゃにして欲しいから


「きて・・・」


ぬるぬると彼自身で入口をなぞると
既に綻んだ花弁にくちゅ、と先端が入って
ズブズブと蜜を掻き分け押し進んでくる



「あ、あ・・・・・・っ」


『っ・・・・・・、』



眉をひそめる彼の初めて見る表情に
彼を包み込む粘膜がまた潤って

奥まで入ったと同時に
激しく腰を動かし始める彼
あまりの力強さに強烈な快感が走って
目の前がチカチカと光って・・・



「やっ!あ!ああっ!エドっ!」


『マリア・・・っ!』



強すぎる快楽をありのまま受け入れながら
彼の背中に爪を立てれば
整った相貌がさらに歪んで



『すまない・・・っ、あまり長くはもたない・・・!』


「いいの・・・っ、」


『マリアっ!』



彼の首を抱き寄せてキスすれば
ナカの彼が膨らんで
慌てて自身を引き抜く彼
その瞬間、腹に温かい感覚が広がって・・・



「はぁ・・・っ、エドワード・・・」



『・・・大丈夫か』



ばらばらと乱れる前髪を
丁寧にかきあげられ
触れるだけのキスをして




『乱暴にしてすまなかった・・・』



「・・・いいの。嬉しかった。」



訳が分からない、といった面持ちで
私の汗を拭ってくれる彼。

乱暴なんかじゃない。
それだけ激しく、私を求めてくれたんでしょう?




「大好き・・・エドワード」


『マリア・・・好きだ・・・』



私達は抱き合いもう一度シーツに潜り込んで
愛を確かめ合った・・・・・・




end





____________________

ステラ様

遅くなりましたー!
最初は前後のストーリー作ってて、
はじめて同士で設定してたんですが、
話が進まねぇ・・・!!ってなって
急遽書き直しました笑

勉強がんばっておられる
ステラ様になけなしのエールを!!

ではエドガーの方も
でき次第上げますね!(*´∀`)♪


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bkm





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