I wanna be ya dog
だいぶ趣旨を取り違えました・・・
15禁程度ですがかなり【閲覧注意】です
ちょっと暴力的です・・・!!
アヤ様すみません(´;ω;`)



『マリア、お茶をいれてくれないか』


「はーい」




いつもの私はバイオレット先輩の恋人。
・・・今日の私は・・・・・・








とある日の昼下がりの白鳥宮。


今日はつけまつげを失くして
表に立てないモーリスの代わりに
私がレドモンド先輩のお世話係。


バイオレット先輩の隣に居られなくて
ちょっとだけ寂しいけど・・・・・・



「髪くすぐったーい!」


『はは、ヘタクソ』



お茶をいれる私の肩越しに
レドモンド先輩が私の手元を覗く


紅い装飾が綺麗なカップに
なみなみと紅茶を注ぐとほわっと湯気が立つ



『ん、モーリスの方が上手いな』


「ひどい!頑張ったのにー」



レドモンド先輩ときゃっきゃと
やりとりを続ける
元々レドモンド先輩とは気が合うのか
人見知りな私でも彼との話は苦ではない


・・・ふと気になってソファに座ってる
バイオレット先輩を見遣る



『・・・・・・』



・・・・・・?
いつも通りグリーンヒル先輩の向こう側を
描いてる・・・ように見えるけど・・・



『・・・・・マリア』


「!・・・はい!」



不意に呼ばれて私は
何の気なしにバイオレット先輩の元へ駆け寄る
・・・あれ、やっぱり先輩、何も描いてない・・・



「どうしましたか?」



サラサラと先輩の左手の木炭が
紙の上を滑ると
綺麗な筆記体が記されていく



「バイオレット先輩?」


『口開けて』


「?・・・あ・・・・・・・・・むぐっ!!」



言われたとおりに口を開けると
くしゃくしゃ、と文字の書かれた紙を丸め
強引に私の口の中に押し込む先輩



「ふぇんふぁい!」


『・・・帰る』



ひらりとコートを翻し
白鳥宮を出ていく先輩

・・・今すぐ後を追いたいけど、今日はできない。



『どうしたんだ?アイツ』



みんな呆気にとられた様子で
こちらを見ている



「・・・ふあぁ」


『・・・出さないと飲み込むぞ』



ブルーアー先輩が呆れ顔で言い放つ

もしかして・・・先輩、嫉妬した・・・?



『はは!バイオレットにも可愛いところがあるじゃないか』



・・・可愛いなんてもんじゃない。
ご機嫌ななめな先輩は・・・



〈Hanging Garden 12am〉

空中庭園に、午前12時。


シワシワの紙を見つめながら
ゾクリと背筋が凍るの感じた










空中庭園の扉を開けると
すぐに先輩の姿が目に入った



「・・・先輩」


『・・・来たね』



強風に煽られバタンと後ろの扉が閉まる
コートを風に靡かせながら・・・
ゆっくりと近づいてくる先輩



『レドモンドのお世話は終わったの?』


「はい・・・」


『昼間の・・・何?』


「・・・すいません」



先輩の表情はどこまでも冷たくて・・・
足がすくんで動けない



『分かってないよね・・・マリアは』



いつもと違う先輩の雰囲気に後ずさり
でも後ろはすぐに扉で・・・もう下がれない。


・・・そっと私の右手を取り
私の手の甲に優しいキスを落とす先輩



「あ、あの、悪気はなくて・・・ただ」


『君さ』



安心したのもつかの間・・・
薬指に犬歯で噛み付かれ、
鋭い痛みに悲鳴を上げる


「あ・・・・・・っ!」


ゆるゆると浮かび上がる赤い雫が
爪の先からこぼれ落ちて



『身も心も・・・この血も全部、ボクのモノだと思ってたんだけどな・・・』



私の血で濡れる唇は相変わらず
綺麗な弧を描いたまま
後ろ髪を乱暴にぐしゃりと鷲掴みにされ
強制的に上を向かされて・・・



「う・・・・・・・・・っ!」



いつも優しくて穏やかな先輩だけど
やっぱり男だから力が強くて

不機嫌な時は嗜虐的になることも
分かってたはずなのに
今更悔やんでももう遅いのに



「ごめん・・・なさい・・・わざとじゃ・・・」


『ん?』



鋭い瞳が私の心を刺す
トーンの低い声がいっそう残酷さを増長して
私の胸を締め付けて
息が上手くできない




『てっきりボクにこうされたくてワザとやってるのかと思ったよ』


「ち・・・ちが・・・」


『なんだ・・・もっと叫ばせてあげたかったのに』



だから空中庭園を選んだの・・・?
残念そうに手を離す先輩


浅い呼吸で必死に
酸素を取り入れようとする私を
いきなり石畳に突き飛ばして
受身をとることもままならないまま倒れ込む



「いた・・・っ!」


『脱いで』


「え・・・・・・っ」


『脱げって』



顎で指図をする先輩
・・・逃げられない。

震える手で自らの上着のボタンに手をかける
恐怖で涙が溢れて止まらない



『ボクを誘ってみせて』


「・・・っ」


『できるでしょ?』


「・・・ぐすっ・・・先輩・・・・・・っ」


『上手にできたら許してあげる』



汗と血でべと付く手で
一つずつボタンを外して



もう、何でもいい、何でもするわ
貴方がこれで納得するのなら・・・





「・・・っ」



腹をくくって上着を脱ぎ捨てる

頭上から煌々としている満月が
私だけを照らしているようで



「バイオレット先輩っ・・・」



涙で潤んだ目を蕩けさせ
上目遣いで彼の目だけを見つめて



『・・・いいね』



ブラウスは前だけを開けて
スカートは履いたまま
レースの下着を片脚に引っ掛けて


絡みつく先輩の視線が私を煽って
羞恥心すら情欲へのスパイスに替わる



「・・・っはぁ・・・先輩・・・っ」


『・・・わかった?』


「私は貴方のモノです・・・バイオレット先輩」



私の罪を償う方法は
貴方に従って、あなたが望むような
私を演じるだけだもの


それが例え女優のような艶美な姿であろうと
娼婦のような痴態であろうと
ペットのような哀れな奴隷であろうと




「愛してます・・・貴方だけ・・・」


『・・・やっぱり君には泣き顔が似合うね』



濡れた頬にひとつキスをもらって
優しく抱きしめられれば
全身の力が抜ける




『もっと・・・鳴いて』



「はい、先輩・・・」







END





____________________
アヤ様


まずはリクエストありがとうございます!
そして申し訳ありません!!


ととととんでもないことを
しでかしました・・・!
これは・・・
大きく方向性を間違えましたね・・・!!
うわぁうっかり・・・!!

八つ当たりどころか
完全にSMの世界になってしまった・・・←
むしろDVに近いですね・・・大汗

本当に申し訳ありません!
お気に召さなかった場合は
一報いただければ
書き直しさせていただきます!

完全に管理人好みの世界観で作ってしまった・・・
精進いたします・・・!!







おまけ*モーリスつけま紛失事件【ボツ】



『つけまつげがないからレドモンド先輩の前に出られない!!』



全ては今日の朝
モーリスのこの一言から始まった



「いいじゃんまつげくらい・・・ふっ」


『あーー!!今笑ったな!!もう無理!!』



朝、いきなりモーリスに呼び出されて
まず誰だか分かんなくて驚いて
次に思わぬ頼みごとに更に驚いた



『ねぇー・・・今日だけレドモンド先輩の寮弟代わってくれない?』


「えっ?」


『君にしか頼めなくてさ』



モーリスは髪を丁寧に巻きながら
鏡越しに私に語りかけている



『つけまつげ無いなんて有り得ないし。ね、お礼はちゃんとするし!』



「私で大丈夫なの?・・・・・・ふっ」



『だから笑うなよぉ!!』



どうしてもモーリスの
非常にシンプルな目元を見て
笑ってしまう。・・・それにしても

今日はレドモンド先輩の寮弟代行か・・・
ちゃんと務まるかな?



『今日は大した仕事ないし。レドモンド先輩のそばにいればいいんだって』



「そうなの。じゃあいいよ・・・・・・くっ」



『もう!お前キライ!!』





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