Silent Killer

ここ最近先輩は珍しく忙しそう。
そのせいか自室に帰ってきたら
すぐに寝てしまう。



「お疲れさまです」


『ん・・・・・・』


「どうぞ」


疲れ果ててソファに横になってる彼に
ハーブティを淹れる。




『・・・あ・・・と・・・・・・・・』



あら・・・寝ちゃった。
私の力じゃベッドまで運べないから
とりあえず毛布をかける。


明日は週末だからゆっくり寝られるね。


それにしても
疲れきってるなぁ、と思う



「運動して体力つければいいのに」


冗談めいて頬をつんつんしてみる。
ふふ。全然起きないや。


「・・・おやすみ」


寝てる先輩の頬に口付け。


ハーブティを片付けて私もベッドに入る。


時刻は午前0時。










「・・・んっ」


何かが脚に触った気がして目が覚める
朧気な意識の中・・・
目を凝らすとそれが何なのか
認識することが出来た



「せん・・・ぱい・・・?」


『おはよう』



まだ眠い・・・。
あれ、先輩が先に起きてる・・・
珍しいこともあるんだな・・・なんて
ぼんやり考える。



「・・・あれ。今何時・・・?」


『・・・』



直後、唇に柔らかな感触を感じて
キスされてることに気がつく
それに・・・下半身に違和感。



「ん・・・っあっ・・・何・・・・・・?」


『何でもなーい・・・』



だんだん浮上してくる意識。
私・・・ハダカ!?




「い、いやっ、服・・・あっ・・・あぁ!」


『あー・・・起きちゃった・・・』



既に私の下はしっとりと濡れていて
彼の指が出入りしている
グチュグチュと水音が寝起きの脳に響いて・・・

だんだん部屋の空気が厭らしくなってくる



「なん・・・っあっ・・・先・・・ぱ・・・」


『・・・寝起きは感度いいってホントかも』



先輩も既にハダカで。
髪が濡れてて、石鹸の香りが鼻腔を擽る


完全に覚醒した意識
でも先輩の長い指に犯されてるせいで
なん・・・っにも考えられない



『いいよ・・・何も考えないで・・・』


「ああっ、いや・・・ぁん!」


『ただ受け入れて・・・感じて』




唇にかじりつかれる
夢中で絡ませる舌から熱を移されて
先輩の指の強弱に踊らされる




「んぅ!!あっ・・・!もっとぉ・・・」


『ヤラシイね・・・』


「もっと・・・動かして・・・・・・っ!」


『はいはい・・・』


「いっ、いやぁ、あ!!」



先輩の指でソコを擦られる度に
しゅっと飛沫が飛ぶ
それは先輩の腹を温かく濡らして


『やっば・・・』


「やぁ・・・・・・恥ずかし・・・」


『恥ずかしくない。もっと・・・乱れて』


起きたばかりの脳は
悦以外をまるで感じなくて
ストレートに伝わる快感に早くも陥落寸前



もう子宮が欲しがってるの
早く、熱いの・・・早く



「い、入れてぇ・・・っ」


『これ?』


それは大きく天を仰いでいて
・・・夢中で彼の腰を引き寄せる
涙ぐんだ瞳で彼を見つめれば



『・・・マリア』



とうとう、彼の声色からも余裕が消える



「・・・っああぁ!!」


ついに先輩の灼熱が入ってきて
グチャ、と粘膜が絡まり合う音だけが響く


『とろっとろ・・・』


「あっ!あっ!・・・あぁっ!!」



いちいち襞に引っかかって
その度まるで蛇口からお湯が出るように
奥の奥から熱い何かが溢れて



「いやぁっ、あっ、あっ・・・!」


『マリア、好きだよ・・・愛してる・・・』



もう・・・
愛の言葉なんて今囁かれたら・・・

私、どうなるかわかんないよ?



「好き・・・好きぃ・・・先輩っ・・・」


『あっ、マリアっ』


「もっと・・・やだ・・・もっと・・・あぁ・・・!!」


『マリアっ!』


ヤラシイ言葉が勝手に口をついて出る


先輩の上に乗って腰を夢中で動かして
甘く舌を絡ませれば
境目なんてないくらい一体になって


もう、全部溶けてなくなっちゃいそう



「もっ、あ、あっ・・・・・・ああっ!!」


『・・・ぅあ!』


真っ白な意識の中
ナカに熱い迸りが広がって
子宮に飲み込まれていくのが分かる


・・・先に戻ってきた先輩に抱きしめられて
未だ浮遊する意識の中、キスを受け入れる



『マリア・・・』


「はぁっ・・・先輩」



お互い濡れた体を密着させて
繋がったままのそこがジンジン痺れて



『たまには・・・寝起きもいいね・・・』


「・・・たまには、ね」





私たちは笑いあい指を絡ませあって
再び白いシーツに溺れた。









_____________________
おまけ+あとがき





「今・・・何時・・・?」


『3時。』


「真夜中・・・何、夜這いだったの?」


『そのとおり・・・』


「次は別の時間にしてよ・・・」


『だって運動しろって言ったでしょ?』


「うそ、聞いてた?」


『ボク眠り浅いんだよね』


「そんなこと言ってたね・・・」


『目が覚めたからシャワーついでに運動しようかなって思って』


「・・・じゃあ明日一緒に校内一周走ろ」


『やだ寝たい』


「だめ」







イート・・・ウェストン校の校内一周て何キロあるんでしょうね?笑


そういえば紫先輩総力推しなのに
紫先輩のがっつり裏って上げてなかったなーと思いまして。
メモとかゴミ箱にはあるんですけどね(´・ω・`)


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bkm





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