その連携プレーは見事だけどほどほどにして欲しいな

紫と赤のけんか
大丈夫ですちゃんと仲良しです!















ドン!と強く胸を押され後ろに体勢を崩す
目の前の男は眉間にしわを寄せ
鋭い眼光で俺を睨んでいる




『・・・なんだよ』



『・・・・・・・・・胸に手を当てて聞いてみなよ』



『・・・・・・アイツとは何もしてないぞ』



『・・・・・・・・・・・・』



『聖ジョージに誓っていい』



『・・・そう』




それだけ言うと踵を返し
重いコートをはためかせ白鳥宮を後にする
その後ろ姿を唖然と見送る俺
・・・奴があんなに怒りを顕にする姿は初めて見た


普段からそうやって
もっと感情を面に出せばいい
無言でオーラを振りまいてそれを察しろ、なんて
お前はちょっと人任せすぎやしないか?




『ふん・・・何なんだ・・・』




奴が言っているのはカノジョの事だ

そもそも関係を持ち出したのはあのオンナだ
奴のオンナだから手は出さなかった
いまだに言いよってくるが相手にしたこともない
・・・面倒事は勘弁だからな

奴はあれがとんでもないオンナだって
気が付いていないのか・・・・・・?






『・・・はあ。面倒だ』



『・・・・・・なんだレドモンド、いたのか』



『・・・遅かったな。どうした、グロッキーじゃないか』



『お前もだろう・・・・・・大聖堂の前でバイオレットが彼女を泣かしてた』



『・・・・・・ほう』




『彼女が急に暴れだしてバイオレットを殴ってな・・・仲裁に苦労した』



『・・・・・・・・・・・・』



『お前に謝るよう事づけられたぞ・・・何か知ってるのか。どうやら別れ話をしていたみたいだったが』



『・・・いいや、なーんにも』




はは、と笑う俺にロレンスが溜息をつく

やはり奴も気が付いていたんだな
・・・そうするだろうと思ってたよ






『俺も明日、決着をつけてくるよ』




『何の話だ』




『俺たちの友情に乾杯!・・・ってな』

















きっと4人の均衡を崩すような女なんて
すぐに捨てられるんだろうなという妄想。
なんだかんだで女<友情なP4。


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