僕の足跡を辿っておいで
ヴィンセント×ヴァンパイア
「ねえ、どうして」
私は貴方がいる場所には
永遠にたどり着くことが出来ないこと
・・・知っているでしょう?
「・・・どうして、死んだの?」
許さないわよ
私ひとりおいてけぼりにして
こんなに空っぽな心を抱えたまま
永遠を生きろっていうの?
本当にさいごまでひどい人ね、貴方は
自分は愛する人と共に最期まで居られて
・・・私だけがこんなに貴方に振り回されて
「・・・嫌になるわね」
貴方が愛する人と共に歩むことを決めた時
選ばれなかった私は
もう何もかも諦めたはずだった
なのに・・・未だに忘れられなくて
もう忘れてしまおうと・・・次に歩みだそうと
大切な恋心を手放そうとした・・・
・・・その矢先、だった
「・・・帰ってきて、ヴィンセント」
いつかあなたがしたみたいに
空に向かって腕を伸ばして
あの流れ星が掴めたなら・・・
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