いつだって世界に期待する
バイオレット
「必ず私が幸せにしてあげる」
あの日確かな眼差しで
君がボクに言った言葉
今でも覚えている
泣き腫らした目、涙の跡
水を打つように届く凛とした声
ボクが君に言いたかった言葉なのに
・・・ああ、本当にボクは不甲斐ない
『・・・好きだよ』
「先輩・・・」
・・・ボクは不幸になるべき人間で
本当はこんな幸せなんて感じちゃいけない
だから・・・いつかボクが
君をまた不幸にしようとしたなら
君を傷つけようとしたなら
その時は躊躇わずに
『・・・殺していいからね』
最期は君の手ですべて終わらせてほしい
言うなれば、それがボクに相応しい
幸せの形だろうから
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