共通性感帯3/5
「はぁ・・・な・・・なによっ・・・」
『何でもないよ・・・続けて』
くつくつと喉の奥で笑う先輩。
もう無理・・・
1回緊張の糸が切れたら
手が本格的に震えだしちゃって
「はぁっ・・・もうダメっ!」
『ありがとう』
唇に啄むようにキスをくれる先輩
『それにしてもさ』
最後の1本をさっと自分で塗り
まだ乾ききってないであろう左手で
ティーカップを取る先輩
でもさりげなく爪が当たらないように
取っ手を持っているのがわかる
『なんか変な気分になる・・・』
「え?」
『こう、指先いじられるとね・・・』
「どういうこと?」
『・・・勃っちゃいそうだった』
「ぶっ」
紅茶を吹き出しそうになる私
ふいに私の手を取って爪の先をさらっと撫でる
えも言われぬ感覚がぞわっと
背筋を走って・・・すこし肩が竦む
「んっ!」
『・・・わかる?』
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