ふわり



「なまえさん、」


こたつに入って顎を机の上にのっけっている彼女

猫のようだ



ふわりと笑ってなあにと答える



「眠いんですか?」


頭を撫でながら聞いてみる



優しい声がアタシの耳に入るのが心地よくて
幸せだなあなんて思った



「んーん、喜助さんと手を繋ぎたいな」




突然話題を変えるのが彼女の得意なところ
それがまたアタシをくすぐる


ふわふわふわふわと飛んでいく彼女の思考は、アタシにでも予測不可能だ



「なまえさん」



「なあに」




こたつの中でゆっくりと手が繋がれた