似た者同士は集まりやすい
「ランボさんは、ランボさんなんだもんね!」
『………は?』
「ボビーノファミリーのヒットマン!」
シャキーン、と効果音がつきそうなポーズをとる牛の着ぐるみを着た子供…ランボ。
『え…あ、そう』
「ランボ!ヒトヲコマラセチャダメ!」
『!?』
「ゴメンナサイ。イーピンアヤマル」
『いや…別に困ってないよ、うん』
ランボとイーピンっていうのか。
「お前の名乗り、きいてやるよ!」
『お前なんでそんな偉そうなんだよ』
「ランボー!お前そんな言葉どこで覚えたんだー!!」
「ドラマ!フウ太とイーピンと観てたんだもんね!」
誰フウ太って。てゆーか何、ランボとイーピンって一緒に住んでんの!?フウ太さん(年齢不詳)が保護者なの?
「だから昨日あんなうるさかったのかよ…」
「ビアンキもいたぞ!」
「一緒になって何やってんだあの人ー!?」
え、沢田も一緒なの!?そしてビアンキさん(年齢不詳)誰!
「それより早くー!名前教えろー!」
『風香だよ。日比野風香』
「風香!オレっちの下僕にしてやる!!」
『何でだよ』
思わずツッコム。シバくぞクソガキ。
「コラ ランボ!」
「ツナが怒ったー!お尻ぺんぺーん」
「アホ牛テメー!!」
「ははっ じゃれてんのな」
『…………』
どうすればいいの、これ?
『沢田』
「ん?何、日比野さん」
『この校舎裏、どうしてくれるワケ?』
「え?校舎裏って…んなーっ!?」
沢田の視線の先には大破している駐車場。そして一部破損している本校舎。
「ちょ!獄寺君!?」
「すいません10代目!!アホ牛がすばしっこくて…」
「だからって学校でダイナマイトはダメだってばー!!」
「獄寺、いくら花火が好きでもこの時間帯じゃよく見えないぜ?」
『これのどこが花火に見えるの山本』
ダイナマイトでしょうこれどう見ても。花火には見えないでしょう。
「ランボ!そろそろおとなしくしろって!」
「オレっちはリボーンを倒すのが使命なんだもんね!」
そう言ってランボが頭から取り出すのは手榴弾。オイ待てなんで子供がそんなの持ってるんだ。ああマフィアだからかそうなのか。
「死ねリボーン!!」
「お前がな」
「ぐぴゃっ!!」
ランボが手榴弾をリボーンに向かって投げる。しかしリボーンは焦る様子もなくボルサリーノに乗っていたカメレオンを手に取り、そのカメレオンが1tのハンマーになりそれでランボを殴った。どーなってんのそのカメレオン。
「甘いな。そんな攻撃、朝飯前だぞ」
フッと笑ったリボーン。お前ホントに赤ん坊かよ。
「う…うぅ…うわぁぁぁぁん!!」
泣き出したランボ。そりゃ1tのハンマーで殴られたら泣きたくもなるわな。………つーか死ぬんじゃねそれ普通。
泣き出したと同時に頭から何かを取り出した。あれは…バズーカ?どんな頭してんだよコイツ。
「わああ!!それはやめろランボー!」
焦る沢田の声も聞かず、泣き出したランボはバズーカの銃口を自分に向けた。
『は…!?』
もくもくとあがる煙の中、現れたのは──…。
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