似た者同士は集まりやすい
京子とハルと仲良くなって数日が過ぎた。京子とはクラスが違うし、ハルとは学校が違うので会うことは少ないがたまに集まったりしている。
『ヒバリ終わったよー』
「じゃあこれも」
『ふざけんな』
ついでだと言わんばかりに書類を追加してくるヒバリ。オイオイマジかよ。
『終わったっつったのに何この仕打ち』
「僕はまだ終わってないからね」
『手伝えってか?手伝えってか?』
何て言いながらも手伝ってしまうあたしはホントアレだよね。
「…………」
『…………』
「…………」
『…………』
互いに沈黙。だがそれを打ち破るのは大きな爆発音。オイ待て、なんで学校で爆発音何てきこえるんだ。
「……………………」
ミシリ、とヒバリの持っているシャーペンが音を立てた。うわわわ、これ折れちゃうよ。
「──果てろ!!」
「──ちょ、獄寺君やめてー!?」
バキィッと音を立ててシャーペンは壊れた。ちょ、ヒバリのオーラマジ恐いんだけど。
「…風香」
『サーイエッサー!!』
一言。その一言が重かった。たった一言に何をそんな、なんて思うかもしれないがそんなの言ってらんないからなこのオーラあびたら!めっちゃ恐いから!恐ろしいから!!
とにかくここから離れたくて、急いで応接室を出た。目指すは校舎裏だ。
***
校舎裏につくと、嫌でも目に入るスーパーサイ●ジンみたいな髪型の男。言わずもがな沢田だ。そして側にはいつものメンツ…獄寺と山本がいた。
『沢田ぁ!!』
「風香さん!?何でここに…」
『何でじゃないよバカ!!』
「テメー10代目に何て口のきき方を…!」
『うっさいわボケ!!』
キッと獄寺を睨む。
『お前らホント何なの…!何で学校で爆発音きこえるの何でトラブルメーカーの沢田がまだ学校にいるの何で学校に赤ん坊がいるの何で学校に子供が二人もいるの!!』
沢田、獄寺、山本はまだいい。並中の生徒だもの。リボーンは…うん、ヒバリが黙認済みだからよしとしよう。問題はそう、二人の子供だ。
「えっと…この二人は…」
沢田が声を発した時…。
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