日常編 | ナノ

 体育祭ってこんなんだっけ

そして借り物競争。ピストルが鳴り響きスタートする。紙が置いてある場所に着き、適当に紙を手に取る。


『………』

〈おおっとどうした日比野選手!ピタリと動きが止まったぞ!?お代はなんだったのだろうか!?〉

『……いつも応接室にいる人…だと…!?』

「「「…………」」」


みんなから哀れみの視線をもらった。もういいよ慣れたよ。


『〜〜!!ヒバリ!!』


背に腹は代えられない。あたしはヒバリの元まで走った。
本部テントにつき、一緒にきてと言うと言われた言葉。


「やだ」


わかってたさ!わかってたけどさ、一位とれっつったのアンタでしょーが!


『…あっ ゴールの所に風紀を乱してる奴が!!』

「いくよ風香」


切り替えが早いことで。
何はともあれ、ヒバリの説得に成功したあたしは見事一位を取ることに成功した。え?そのあと?咬み殺されそうになったよ、嘘ついたねって。その時のヒバリの顔は鬼のように恐かった。
お前一位ばっかとってんじゃねーよって?面白いこと言うね、君達は。人間誰しも恐怖があると頑張れるというものさ。((遠い目


『あ、もう棒倒し始まってるや』


出る競技がほとんど終わったので飲み物を買いに行ってたらメインである棒倒しが始まっていた。そしてなんでB、C組の総代表がヒバリなの?アレか、沢田とやりあえばあのデンジャラスな赤ん坊にまた会えるかもしれないとそーいうことかそーなのか。


『でもアレだよね、沢田もかわいそーだよね。あの赤ん坊のせいでヒバリに目つけられちゃうんだから』

「オレがどうかしたのか?」

『いや、あの赤ん坊の……うわああ!?』

「ちゃおっス」


気づかなかった!隣に座って優雅にエスプレッソ飲んでる赤ん坊の存在なんてまったく気づかなかった!!


「そろそろボンゴレに入る気になったか?」

『なってねーよ』


お前アレだよ、まだ一話しかたってないから。考える時間とかそーいうのまったくなかったっていう設定だから。


『…あ、沢田落ちた』


と思ったら赤ん坊が銃を取り出して沢田に撃った。ええ!?なんて驚いてる暇なんてなくて、「リ・ボーン!!」とかなんとか叫んでパンツ一丁になって騎馬戦状態になった。
獄寺と極限と騒いでる人が互いを殴り土台が崩れ、沢田が地面に落ちて…乱戦になった。
あ、獄寺がダイナマイト投げた。修理代は…ヒバリに任せよ。


『なんでこう…並中ってこうなんだろ…』


ため息を一つこぼし、応接室へ向けて足を進める。これから大量にくるであろう始末書にそなえて少しでも量減らさなきゃな、なんて。

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