『そーいえば銀時達はいいの?』

「…………あ」


忘れてた、と晋助は言う。いやいやそんな軽く言っちゃダメでしょそれ。あとで何言われるかわかったもんじゃない。


「オーイ!」

「貴様らぁぁ!!」

「どーじゃ高杉。楽しめたかの?」


噂をすればなんとやら。銀時達がこっちに来た。
五人が揃ったかと思えば、銀時とヅラに頬をつねられる……って痛い痛い!!


『にゃにひゅんの!!(なにすんの!!)』

「あーん?何言ってるかきこえねーな」

『ひょれはふはりがひっはってるはられしょ!!(それは二人が引っ張ってるからでしょ!!)』


ちょ、コイツらどんどん力入れてきてない!?痛いんだけど。ものっそい痛いんだけど!

その時だった。



ヒュー… ドォォン!!



『あ…』


花火、だ。


『きれーい…』


思わず呟く。
そしてふと思った。晋助が祭りに誘ってくれたのは、息抜きのためなんじゃないかと。そうだよ。だって普段なら何も言わずに一人で祭りくらいいきそうだもん。
みんなで祭りなんて、この先行けるかどうかわからない。もしかしたら最後かもしれない。だから、だろうか。


「風香」

『なに、銀時』

「楽しいか、祭り」

『うんっ。銀時も晋助もヅラも辰馬もいるからさ』


にこっと笑えば、みんなそろってよかったと言ってくる。


『また、みんなで…』

「なにか言ったがか、風香」

『んーん、別に』






(戦争がなくって平和になったら)
(みんなで祭りにきたいな、なんて)


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