銀色ジャスティス | ナノ


▼ 血とか包帯って…なんかカッケー 憧れる

総悟によって地面に叩きつけられた南戸はむくりと起き上がると頭から血を流しながら近くにいた北大路に尋ねた。


「オイ北大路、俺今どんなツラしてるよ?」

「男性器のようなツラをしている」

「そうじゃねーよ。お前そればっか?ケガの具合見てくれってんだよ」

「血まみれだ。泌尿器科へ急げ。そしてできるだけ清潔にするよう心掛けろ」

「性病扱いしてんじゃねェェェ!!」


南戸はそう叫ぶと懐から携帯を取り出して自分の顔を眺めだした。


「オイオイコレけっこういいカンジじゃね?カッコイクね?やっぱいい男は血ィ流しても様にならァ。ちょっ 北大路一枚写真とってくんね。オイ西野、お前もこっち来い、一緒に写れ」

「まったくお前はまた幼稚な」

「記念だよ記念。俺達がケガ負わされるなんざそうそうあるこっちゃねーよ。コレカッコいくね?血カッコいくね?」

「なかなか面白い戦いになりそうじゃねーか」





第六十八訓
血とか包帯って…なんかカッケー 憧れる





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