銀色ジャスティス | ナノ


▼ 花屋とかケーキ屋の娘に男は弱い

Prrrrr!Prrrrr!

書類という名の仕事をしていると、誰かから電話がかかってきた。なんだよ、こっちは仕事で忙しいってのに。


『はーい、もしもしこちら年中無休真選組屯所でございまーす』

《あっ もしもし風香さんですか?》



─プツッ



『なんで新八から電話かかってくるワケ?アレだろ、絶対なにかあるだろ。絶対面倒事に巻き込まれんだろ』



Prrrrr!



《ちょっとォォォ!なんでいきなり切るんですか風香さん!》

『いやだってなんか嫌な予感したから。万事屋から電話かかってくる=面倒事に巻き込まれるだからあたしの中では』

《なんですかその方程式!別に嫌なことじゃないですよ。大変なことなんです、一大事なんです!》

『は?一大事?』

《銀さんが風邪を引いてしまったんです!》



─ブツッ



『やっぱり面倒事だった。てかなんであたしに電話かけてくんの?意味わかんない』



Prrrrr!



『……』



Prrrrr!



『……っ』



Prrrrrrrrrr!



『あーもーうっさいよ!!』

《だからなんで切るんですかアンタ!》

『しつこいんだよ!こちとら仕事中だっつの!』

《僕と神楽ちゃんだけじゃ対処しきれないんですって!銀さんも風香さんの料理が食べたいってうるさいし…早く万事屋に来てください!》

『無視かァァァ!!』





第六十二訓
花屋とかケーキ屋の娘に男は弱い





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