銀色ジャスティス | ナノ


▼ 傘の置き忘れに注意

『ん…』


目が覚めるとなぜかベッドの上にいた。ふかふかだ。気持ちいいぞコレ。


『……って和んでる場合じゃないよ!』


そうだ、あたしは斬られたんだ。あの人斬り似蔵に。
あれ、でも手当てしてある。
あれ、てゆーかココどこ。
あれ、似蔵って鬼兵隊じゃなかったっけ。
あれ、てことはここ…


『(鬼兵隊の船内……!?)』


マジでか!?どうしよ殺される!!
だって鬼兵隊!やべぇよこれ死亡フラグ立って…、



─ガチャ



「よォ。目ェ覚めたか、風香」

『死亡フラグ立った終わったあたしの人生…』

「何ブツブツ呟いてんだ怖ぇよ」

『お前の顔面の方が怖ぇよ』

「………」

『いたっ!ごめんなさいごめんなさい!うそうそ!嘘だってば!!』

「………」

『無言でほっぺた引っ張んないでくんない!?』


晋助は力加減というものを知らないバカだからもうめっちゃ痛い。ちょ、ちぎれるやめて!!





第四十九訓
傘の置き忘れに注意





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