銀色ジャスティス | ナノ


▼ 渡る世間はオバケばかり

「土方さーん、風香ー、今日は俺ら三人非番ですし、ここいらで開かれてるっていう祭りに行きやせんか?」

『祭り?行きたい行きたい!』

「どーせ万事屋とかも誘ってんだろ?俺ァ行かねェぞ」


ノリ悪いなー、土方さんは。


「いや、今回は旦那達はいませんぜ。誘ったんですが断られちまいやした」

「やっぱ誘ったのかよ」

「そりゃあ誘いますよ、だって土方さんの嫌がる顔とか見たいじゃないですか」

「ふざけんな」


ふざけてやせん大真面目ですぜィ、なんて言ってるけどそれがウソだってのはだれから見てもわかるだろう。だって顔めっちゃにやけてるからね!バレバレだからね!


「ねー行きやしょうよー」

『ねー行こうよー』

「二人で行ってくりゃいいだろ」

『「それじゃ土方さんにイタズラできない」』

「よしお前ら二人歯ァ食いしばれ」





第四十三訓
渡る世間はオバケばかり





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