銀色ジャスティス | ナノ


▼ 血とか包帯って…なんかカッケー 憧れる

彼らはあたし達の存在を完全無視でワイワイやってる。なにコイツら、ナメてんの?


「ふざけた連中ネ。毛程もきいてないアル。皿も割れてないネ。万事屋トリオならしとめてたアル。一流と二流の差ネ」

『なに、神楽もしかしてホームシック?』

「てめーもやられそうになってたくせによく言うぜ」

「総悟てめェ今までドコほっつき歩いてやがった?」

「土方さんこいつァ戦ですぜ。敵は弱いトコついてくる。エサまいて食いついてきたザコやんのが兵法ってモンでさァ」

『「誰がエサだァ!!」』


そこであたしはふと気づいた。総悟と一緒にいたはずの銀時がいない。総悟にきいたら一人でも大丈夫だと思い置いてきたという。なんてことを!


『総悟てめェ!銀時を一人にしたの!?』

「銀ちゃんああ見えて寂さびしがり屋なんだぞ!」

『ちょ、あたし探してくる!』

「風香!私も行くネ!」

「オイぃぃ!!さびしがり屋はお前らだろ!勝手に動くな!!」


走り出したあたし達の前に投げられたのは岩だった。普通の岩ではない。デカい岩だ。なんてバカ力してるんだ西野は。
……あたしあと一歩前に踏み出してたらあの岩の下敷きになってた。あっぶね。


「まァ待たれい、お嬢さん方。どの道全員討ちとられるんだ。助けにいこうと同じことだ」


だがしかし、神楽にはそんな攻撃通用しない。投げられた岩を投げ返したのだ。西野は岩の下敷きになり、神楽はその岩のてっぺんに立った。


「邪魔すんじゃねーヨ。お前らの相手はあそこのバカ三人がつとめるネ。ガキどもはチャンバラやってな」

『三人ってなに?二人じゃないの?ねぇちょっと』


その時、ビギギギという音が響いたかと思うと岩が砕けた。そして西野が姿を現した。


「気に入ったァァ!その鬼神の如き力!ぬしの相手、この柳生四天王が一人 西野掴があい仕る!」

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