連中が去ってから、あたし達はイライラのピークだった。だってあんなこと言いやがってほんとムカつくんだけど!!


「腹立つんですけどォ！すかしやがってホントムカつく奴らだよ!!あんな奴に絶対お妙さんはやれん!!」

「いやアンタのものでもないですけど」

「もうムカつくからさァこっちも大将ムキ出していこうぜ！丸出しでいこうぜ。いつやられてもOKみたいなカンジで!!」

「OKじゃないっスよ!!一発KOですそんなトコ！ってか僕が大将!?」

「あたりめーだろ。不本意だが俺達ゃ一応恒道館の門弟って事になってんだ」

「んな事いったってもっと強い人が大将の方が…」

「心配いらんぞ。新八君は俺が命を張って護る！色々話したい事あるしな。ウチに住むか俺がそっちに住むか…」

「すいません誰か他の人にしてください！」


近藤さんは皿を新八の股間につけようとするが却下。当たり前だけど。


『そんな事よりみんなどこに皿つけんの？これでけっこう生死分かれると思うけど』

「土方さんは負けるつもり一切ないんで眼球につけるらしいでさァ」

『マジでか。男前だね土方さん』

「オイ眼球えぐり出されてーのかてめーらは？」

『あれ？あたしも入ってる？』


なぜだ。解せぬ。


「グダグダ考えても割れる時は割れるんだよ。適当に貼っとけ適当に。よし俺はココにしよう」

「だからなんで俺だァァァ!!てめーの皿だろーがァァ!!」

「片眼だけだとむこうの九兵衛君とキャラがカブるだろーがァ！空気を読めェェ!!」

「読んでみろ土方!!お前なら読めるはずだ土方!!」

「だまとっけやドSコンビ！」


総悟は左目に、銀時は右目に、それぞれ土方さんの眼球に皿をつけた。


「銀ちゃーん!!私スゴイ事考えたアル！足の裏。コレ歩いてたら見えなくね。スゴクネ？コレ？これなら絶対気づかれないアル！」


キャッホォォォ！と叫び足を地面におろす。すると、パキっと乾いた音が聞こえてきた。
神楽はゆっくりと自分の足を見て、そしてしゃがみこむ。


「痛っ〜。なんか踏んだアル。切れたアル足」

「ごまかしてんじゃねェェ!!お前何してんだァ!!勝負始まる前に皿粉砕って!!どうすんだコレ!?どうなるんだコレ!!」

『まだ勝負始まってないし取替えてもいいんじゃないの？柳生の人に言って皿もらってこようよ』


あたしはそう提案するが、土方さんがちょっと待てと止める。


「敵の作戦がわからねー以上単独行動は危険だ。近藤さんは大将の守備、こっち五人は二人三人の二手に分かれて別ルートで敵の大将を狙うぞ」

「じゃあ私と銀ちゃんで決まりアルナ。汚職警官とタッグなんてご免こうむるネ。私と銀ちゃんさえいれば地球は回るネ」

『え、あたしも汚職警官の中に入ってるの？』

「てめーらと組むつもりなんざサラサラねェよ。丁度ツラ見んのは嫌になってたトコだ。こっから別行動だ。いくぜ総悟、風香」

『ドSコンビ勝手にガンガンいっちゃったけど』

「…………」

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