銀色ジャスティス | ナノ


▼ んまい棒は意外とお腹いっぱいになる

屋根をぴょんぴょんと移動する。てかエリザベスすごいな。カメラマンを抱えて屋根の上移動するなんて。


『わかった。事情はわかった。とりあえずおろして』

「もういや!これじゃ身体がもちません!!」

「しっかりキャメラにおさえておけ。攘夷志士の生き様を」

「さっきからイライラすんですけど!そのキャメラって古いんですけどアンタ!!」


追いついてきた隊士達。総悟がバズーカを撃ち、あたし達が走っていた屋根が崩れる。


『ぎゃああああ!!』
「きゃああああ!!」

「花野アナ…攘夷志士がどんな連中かしっかり国民に伝えてくれよ。頼んだぞ」


あたしと花野アナを上に押し上げ、ヅラとエリザベスはし下に落ちた。


「桂さんんんんんん!!」


だがその下にはトラックがあり、そこに落ちただけだった。そして「バイビ〜」と真顔で言う。


「オイ!そこの女二人動くな。貴様ら桂の仲間だな」

「いえ、私は取材で」

『いや、あたし真選組』

「ウソをつけ。ちょっとこっちに来い」

『ウソじゃないんだけど!?』


ふと、足元に手紙が落ちていることに気づく。読んでみる。そして封筒からカチカチと音がすることに気づいた。

爆発が起きたのは、それからすぐのことだった。



***



真選組の諸君へ

敵にこんな事を頼むのはおかしな話だが、君達の前にいる女に手は出さんで欲しい。

彼女はただのジャーナリストであり、私が無理矢理取材に来てもらったにすぎない。私とは一切関係ない者だ。

敵とはいえ同じく江戸の人々の笑顔わ願う者として…信義に生きる侍として、諸君のことを信じる。



花野アナ殿

いかなる危険に見舞われようと真実を報道する君の姿勢には感服した。

形は違えど、君も江戸の平和を護る志士に違いない。私達は同士だ。

お仕事頑張ってください。
テレビ毎日見ます。

桂小太郎
















P.S.

やっぱり真選組は死ね







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