▼ んまい棒は意外とお腹いっぱいになる
そしてやってきたのは万事屋だった。
ヅラはインターホンを鳴らす。そして出てきた銀時は戸を蹴破りヅラの頭に貫通させた。
「家賃ならねーって言ってんだろーが!!」
『銀時アンタ何やってんの。戸外れてんじゃん』
「いやババアが家賃回収しに来たのかと思ってよ…」
『家賃くらい払えよクソ天パ』
「桂さんんんん!!」
「フフ。銀時今日こそはウンと言ってもらおう。貴様は俺と共に戦う運命にある。この腐った世の中を共に変えようではないか。なァ風香」
『え?なに?なんだって?』
「容易ではない。だが貴様らと俺なら可能なはずだ」
銀時は戸をつけ直し、何事もなかったかのように去っていく。てゆーかアイツ最後あたしの存在も無視しやがったよ。絶対面倒だから関わりたくないとか思ってるよ。
「桂さんどうですか!?」
「まァまずまずの好感触だ。だが決定打に欠けるな」
『どこが好感触だ』
「風香、ちょっと俺の懐からアレをとってくれるか。切り札だ。駆け引きというのは先に手の内を見せた方が負ける。最後の瞬間まで切り札を保存している俺が勝つのだ。あっ そうそうそれそれ」
『神楽あたしにもちょーだい』
「はいヨー」
「フフフ。銀時、コレを見てもそんな態度がとれるかな!?」
『(もぐもぐ)切り札のんまい棒チョコバー強奪されたよ』
「何!?」
新八がやってきた。戸を開けようとしてヅラの存在に気づいたらしい。
そしてまた真選組登場。つーかなんで逃げてんだあたし。仲間だよね?
「んごををををを!!また来たァァァ!!桂さん早く早く!!」
「抜いてはダメだぞ。戸に穴が開いて銀時に怒られる」
「お前はここで一生暮らすつもりかァ!?」
ヅラはあたしと花野アナを抱えて屋根に逃げる。
「風香 花野アナ殿、この後は俺と所縁のある場所をのんびりしながら訪れ最後は親しい人からの思わぬ手紙で涙みたいなそういう“ウチくる!?”みたいな流れでいきたいのだがどうだろう?」
『何の話してんの!?』
「まさか手紙を容易してないのではあるまいな」
「あるワケないでしょんなモン!アンタの友達なんて毛程も興味ないっつーの!!」
『この企画にあたしが参加するのは予定にはないよね!?』
「予定通りすすまないのが企画というものだぞ風香。
フン そういうと思って俺が手紙を用意しておいた。頃合を見て出せ。頼むぞ、徹夜で書いたからな」
『お前が書いたんかィィ!!そっちに泣けるんだけど!!』
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