銀色ジャスティス | ナノ


▼ もの食べるときクチャクチャ音をたてない

事件が終わったあと、狂死郎は何事もなかったかのように高天原に戻り仕事をしているという。そして万事屋ではおばさんが荷物をまとめ帰る準備をしていた。
それと、結局狂死郎は名乗りでなかったらしい。


「アレだよ!砂糖とお酒入れて煮て食べるんだよ!そのカボチャ!」

「しつけーな!何回同じ事言うんだよ!!」

「大きな声出すんじゃないのォ!!アンタはもう人のアゲ足ばっかりとってェェ!!
アレだよ!あんま煮すぎてもダメだよ!グズグズになるから!適度に!」

「しつけーな!何回同じ事言うんだよ!!」

「大きい声出すんじゃないのォ!!アンタはもう人のアゲ足ばっかりとってェェ!!」

『だからなんで何回も言うのさ…』

「風香さん、こんなちゃらんぽらんが旦那なんて大変だと思うけど頑張ってね」

『夫婦じゃねェよ』

「口が悪い!女の子がそんな言葉遣いするんじゃないの!あとアレだよ!よく噛んで食べるんだよ!!」

「しつけーな!何回同じ事言うんだよ!!」

「コレはまだ一回目だよ!!だまされないよ私ゃ!それじゃ私いくけど私いったらちゃんとカギしめんだよ!最近物騒だから!!」

「しつけーな。もういいから早くいけよ!」

「あばヨ オバはん。いい夢みろヨ」

「オメーもな、クソガキ!」


扉を開け「それじゃあね」と声をかけるおばさん。新八は「あのっ…お母さん…」と声を出した。


「あのっ……結局…力になれなくて…すいませんでした」

「何言ってんのさ。会わしてくれたじゃないのさ」


そう言っておばさんはニタッと笑った。



***



八郎へ

まず一つ。
アンタ、まだ箸の使い方がなってませんね。直しなさいっていったでしょう。母さんスゴク気になりました。


あと、ものを食べる時クチャクチャ音をたてない。母さんスゴクイライラしました。


最後に………細かい事はよくわからないけども、母さん アンタが元気でやっててくれればそれでいいです。


たとえどんなんなったって、

アンタは私の自慢の息子です。



***



おばさんが帰ったあと、あたし達はテーブルの前に座る。テーブルに置いてあるのはカボチャの煮物。


「ようやくうっとーしーのがいなくなったな」

『アレだね、母ちゃんなんていてもうっとーしーだけだってのがよくわかった』

「そうアルナ」

「そうですね…」


そしてあたし達はカボチャを食べ始めた。


『「「「1 2 3 4」」」』







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