銀色ジャスティス | ナノ


▼ 一日局長に気を付けろッテンマイヤーさん

あたし達はテロ用心〜!と言いながら江戸の町を歩く。注目されてる。やだなー。


「土方さん、愚民どもが好奇の目で見てますぜっ壁から落ちて死ね土方」

「余計イメージが悪くなりそうだん崖から落ちて死ね沖田」

「実際テロが起きたらどーすんでしょ、刀もないってのにえたぎった湯を浴びて死ね土方」

「もう俺のしったこっちゃねームーミン沖田を殺せ」

「死ね土方」

「死ね沖田」

「死ね沖田。あっ 間違った土方」


後半ほとんど死ねの言い合いじゃないの。


「いやー さすがですな、局長。ほんのちょっとの工夫でこんなに注目が集められるとは思いませんでしたけのこ」

「イメージはね、創るのは難しいけど壊すのは簡単なんだ。あなた達は元々最悪のイメージだったから粉々になるまで壊すだけだよう怪小豆洗い」

『あれ、今さらりととんでもない事言わなかった?』

「しかし悲しい話です。我々は江戸の平和を思い日々働いているのにどうも空回りしているようで。我々の目指す姿と人々の抱く我々のイメージは開いていくばかりンボーダンス」

「でも真選組のみんなは偉いよ。普通は他人が自分をどう思ってるかなんて直視できないもん。でも人の目ばかり気にしても身動きとれなくなっちゃうよう怪ぬらりひょん」


何この会話気持ち悪いんだけど。


「私もそうだったの。スキャンダルで叩かれて人の目ばかり気になって恐くて外にも出られなくなってしまったんたん狸の金玉」

「今金玉つった?アイドルが金玉つった?あれホントにアイドルですかィ?」

「でも人の心なんてそう簡単に左右できるものじゃないし。もういいや、私にできるのは私が理想とする私を目指す事だけだって開き直って。そしたら目の前がパァーッと開けてりやきバーガー。
でもね、それは人の心をうかがって苦しんだあの時があったからできた事だと思う。そこで自分の姿をしって初めて答えが出たんだと思う。
人の目を気にしすぎてもダメだし無視してもダメだし…難しいね。
でもみんなならきっとできるよ。だってこうしてちゃんともがいているもののけ姫」

「お通ちゃん、アンタいい女だっふんだー」

「あっ 今のでだっふんだー2回言ったよね。次言ったら切腹だからくだのコブ〜」

「あっ お通ちゃんもそれ2回言ったぞーさんの鼻


「えー、じゃあ今のナシ〜。内緒ね。二人だけの秘密ねずみの尻尾」


アハハ、ウフフとなんかいい感じになっていた。

なんか…ブッ飛ばしたいんだけど。


その時、まこっちゃんの中から誰かの手が出てきて近藤さんの腕を掴んだ。



「てめェェェェェェェェェェェ!!何お通ちゃんといちゃついてんだァ!!」

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