銀色ジャスティス | ナノ


▼ サンタなんていねーんだよって言い張る奴こそホントはいるって信じたいんだよ

という事で万事屋に来たあたし達。


「すいませんね、なんか」

「いやいやいいんだって。それより安あがりなお子様をお持ちでお幸せですな。プックックックッ」


銀時は押し入れを覗き「アレ?いねーな」と呟く。どうやら押し入れが神楽の寝室らしい。

居間に行ってみるとそこにはこたつで寝ている神楽の姿が。


「おやおや、こたつでおねむのようですよ。キャッププシシシー」


何このノリ?なんで寝起きドッキリみたいなノリになってんの?


「鼻ちょうちん鼻ちょうちん」


銀時は神楽の顔に落書きし、それを見たじじーは笑い転げる。
なんであんなテンション高いの?


「待って待って。俺にもやらせて」


そう言うとじじーは神楽の顔におならをかける。
その時、ガッという音がきこえた。


「何してんだ、てめー」

『!?』


まさか神楽起きた!?


「肉まんはどーしたァァァ!!」

「ぶごぉぉぉ!!」


神楽はじじーの足をつかんで畳に叩きつけた。


「寝ボケてる!寝ボケてる!」

「ヤバイ、逃げっ…」


じじーが銀時の足をつかんだ。
銀時はトナカイのオッさんの足をつかんだ。
トナカイのオッさんはあたしの足をつかむことができなかった。


『あっぶね…』

「ぎゃああぁぁあ!」

「離せ!!コノヤロッ!」

「お前が離せ!!」


そのまま三人は神楽にこたつの中に連れていかれてしまった。



「「「あ゙あ゙あ゙あ゙ぁ゙あ゙あ゙あ゙!!」」」



『ごしゅーしょーさま』


あたしは手を合わせて万事屋を後にした。

畳に血で“メリークリスマス”と書かれていることは…あたしは知らない。







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