銀色ジャスティス | ナノ


▼ 備えあれば憂い無し

「銀時ィ!!風香ァ!!」

『「あ?」』

「世の事というのはなかなか思い通りにはいかぬものだな!国どころか、友一人変えることもままならんわ!」

「ヅラぁ、お前に友達なんていたのか!?」

『そいつは勘違いだよ!』

「斬り殺されたいのか貴様らは!!」


息を切らしながら、互いに背中を合わせる。


「銀時ィィ!!風香ァァ!!」

『「あ゙あ゙あ゙!?」』

「お前らは変わってくれるなよ。お前らを斬るのは骨がいりそうだ。まっぴら御免こうむる」

「ヅラ、お前が変わった時は俺がまっ先に叩き斬ってやらァ」

『ちょっとちょっと、それ真選組あたしの仕事』


あたし達は刀を奴に向ける。嘲笑うように煙管吸ってやがるムカつく…!


「高杉ィィィ!!」

「そーいうことだ!」

『あたし達は次会った時は仲間もクソも関係ない!』



『「「全力で…てめーをぶった斬る!!」」』



「せいぜい街でバッタリ会わねーよう気をつけるこった!」


そう言い放ち船を飛び降りた。
まァヅラがエリザベス柄のパラシュートを広げてくれたから海にまっ逆さまではない。

大砲を撃ってくるが残念、一発も当たってないよ。


「ブハハハハハ!さーらばァァ!!」

「用意周到なこって。ルパンか、お前は」

「ルパンじゃないヅラだ。あっ 間違えた桂だ。伊達に今まで真選組の追跡をかわしてきたわけではない」


ヅラが取り出したのは冊子。それを見て、船を見上げる。


「しかしまさか奴もコイツをまだ持っていたとはな…」



始まりはみんな同じだった。
なのに、随分と遠くへ離れてしまったもんだ。



「銀時 風香…お前も覚えているか、コイツを」

『部屋の引き出しの中』

「ああ。ラーメンこぼして捨てた」







prev / next

[ back ]