銀色ジャスティス | ナノ


▼ 備えあれば憂い無し

「おーう、邪魔だ邪魔だァァ!!」

「万事屋銀ちゃんがお通りでェェェェ!!」

「いででで。元気いーな、おめーらよ〜」


銀時は鉄子に肩を貸してもらい歩いている。その前を歩く新八と神楽は敵を薙ぎ倒し前に進んでいく。
てゆーかなんで天人がこんなにたくさんいるワケ?もしかして晋助…春雨と手ェ組んだ?



「どけ。俺は今虫の居所が悪いんだ」



目の前に天人が落ちてきたと思ったらヅラが現れた。
あたし達は背中を合わせる。


「…よォヅラ。どーしたその頭。失恋でもしたか?」

「だまれイメチェンだ。貴様こそどうしたそのナリは。爆撃でもされたか?」

「だまっとけやイメチェンだ」

「どんなイメチェンだ」


「桂さん!ご指示を!!」

「退くぞ」

「えっ!!」

「紅桜は殲滅した。もうこの船に用はない。うしろに船が来ている。急げ」


「させるかァァ!!」

「全員残らず狩りとれ!!」


近づいてきた天人を三人で叩き斬る。


「退路は俺達が護る」

「いけ」

『早く』


それでも動かない新八と神楽をエリザベスが両脇に抱えて走りだす。ヅラの部下もそれに続く。


「おめーは行かねーのかよ。真選組だろ、一応」

『一応じゃなくて真選組ですぅー』

「だったらお前もアイツらの後追え。今ならまだ間に合うだろ」

『あ ヅラー、約束守ったよ』

「おおそうだな。よくやったぞ」

「無視かよ!てゆーか約束ってなんだ!」


銀時を必ず連れて帰るって約束だよ。
はァ?なんだそれ。
銀時がきいたんだろう。
いやそうだけど…!

なんて言い争いをしているあたし達。銀時はそうじゃなくて!と話題を戻す。


『今くらい、“黒龍”に戻ったってバチはあたんないんじゃない?』


「…そーかよ」


ニヒッと笑うあたしに銀時は納得したようなしてないような、そんな顔をした。


「行けェェ!!」

「あの三人の首をとれェェ!!」


一斉に襲いかかってくる天人てきを斬り伏せる。






「………あれが坂田銀時と桂小太郎、それに日比野風香。強い。…一手死合うてもらいたいものだな」

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