銀色ジャスティス | ナノ


▼ 売店ではやっぱコロッケパンが一番人気

まァ何にせよ依頼な訳で、銀時は引き受けた。そしてあたしにもやってほしいと鉄矢さんに頼まれ引き受けた。それに何か嫌な予感したし……。あたしの嫌な予感って結構当たるんだよね。全く嬉しくないけど。

というわけであたし達はリサイクルショップ 地球防衛軍に来ていた。


「妖刀?そんなもんリサイクルショップにあるわけないだろ」

「いやいや、通販で妖刀買える時代だからな〜」

『アンタのはそれ紛いもんでしょ』

「紛いもんでも本人が名刀だと思ってりゃ名刀なんだよ」

『銀時がそー言うんなら別にいいけど。……いろいろ質屋回ったんだけどどこにもなくてね。てっきり売り飛ばされてると思ったんだけど。金目当てじゃないってことは…』

「あんたらの捜してるその妖刀ってヤツかどうかは知らないけどね、面白い噂は耳にしたよ。近頃ここいらで辻斬りが流行ってんのは知ってるかィ?」

『出会った奴はみんな斬られてるってヤツでしょ。死体見たけど、あれはひどいモンだったよ』


それを遠目で見た奴がいるらしい。


「そいつの持ってる刀が…刀というより生き物みたいだったって」



***



銀時と別れたあと、近藤さんに許可をもらい夜の見廻りをしていた。ドラマは録画してあるのを確認してもらったのでよし。
路地裏でポリバケツの中に隠れて様子を伺っていると、つか近くから新八の声が聞こえてきた。どうやらエリザベスも一緒のようだ。

息を殺していると役人の声が聞こえた。それはすぐに声色が変わった。


「お前らわかってんの?最近ここらにはなァ…


「辻斬りが出るから危ないよ」


血の、匂い。
新八が危険だと判断したあたしはポリバケツから出て奴の刀を振り払う。


「オイオイ。妖刀を捜してこんな所まで来てみりゃ」

『どっかで見たツラじゃないの』

『「ん?」』


「ぎっ…銀さん!!風香さん!!」


「ホントだ」


男は笠を外す。


「どこかで嗅いだ匂いだね」





続く

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