ケガの心配



「風香ちゃーん!どうしよう!」

『離せそしてさりげなく腰を触るな変態』

「ひどいよ!……殴らないで岩ちゃん!」


家に帰ったらまた来ていた二人。徹くつろぎ過ぎだろ。


『……あれ、どーしたのその足』

「今さら!?」

『うん今気付いた』


それでどうしたの?そう聞くと及川の代わりに一が応えてくれた。


「捻挫」

『バカかお前は』

「追い討ちかけないでっ!」


岩ちゃんにもコーチにも散々言われたんだから!って言うけどそれはお前が悪いんだからな。


『練習試合明日なんだけど?わかってんの?』

「わかってるよ!大丈夫、もうほとんど治ってるから!」

「明日お前は出られないかもだけどな」

「不安になること言わないでよ岩ちゃん!」


ガタガタ震える徹を見て二人で笑う。
笑わないでなんて無理に決まってるでしょ。


『……まぁ、大事なくてよかったよ』

「! 風香のデレ!!」

『うっさい黙れ』


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