鹿本くんと住田くん | ナノ



鹿本くんと住田くん
06






「う、あぁぁんっ」


ドクドクと脈打つそこを、鹿本の手が握ってるんだって思うだけで―――・・・


「イっていいって。」


フルフルと、必死で頭を振る。


「変なとこで強情だな。」

「んっ」


熱い。
沸騰しそうな頭のせいでだんだんと思考力が薄らいでる気がする・・・。


「か、もと・・・っ」


「あー・・・ドロドロ。思いっきり出せば?」



「ふ、んっ」



腰が、震えて・・・もう持ちそうにないのは俺自身が一番分かってる。
一人だったらとっくに出してる。




「あっ?・・・・や、だっ・・・何して、やめっ!」

俺の言葉なんて無視して、鹿本はどんどん自分の指を進めていく。


「抜いてっ!!や、気持悪い!」


自分でも触れた事の、触れようなんて思ったことの無い排泄する為の、そこ。


「すっげ、前擦るとヒクヒクしてる・・・」

「お願いっ・・・やめ・・・うあっ」


意識を後ろに持っていけば、鹿本に前を遊ばれる。
必死で顔を隠していた手も、いつの間にかベッドシーツを握っていた。


「いっ!無理――ッ」

「直腸検査だと思え。」


もう一本指が差し込まれたときの鹿本のセリフがこれ。


思えるかっ!
ってか直腸検査なんてしたことねーよっ!
まだ若ぇよ!





指が増えた時の痛みは、だんだんとほぐされていき、気持悪さ、不快感だけなのに・・・下半身が何か変なんだ。

こんなの知らない―――・・・





「あっ、も・・・ダメ」

「イク?」


散々堪えて、とろけそうな下半身は後ろに差し込まれた指への緊張感さえ奪っていく。

埋まった指が動き、痛みも直ぐに薄れていって、聞こえてくる音と、鹿本が与えてくれる快感にもう身を任せるしかなかった。



「あぁ、ん、んんっ」


「喘げよ」



くいしばった、唇を

鹿本が舐め上げる。



なんでそんなこと強要されなきゃいけないんだ・・・




「んあ!あ、あぁぁっ!!」





自分の腹の上に、温かい物が滴った。










「腰、跳ねてたぞ」

「―――くっ、うっせー・・・ってか、ありえねぇ」


「これか?」

「ひっ!」


ぐいっと、押された腸。
未だ離されない埋まった指と、握りこむ鹿本の手。


「離して、ぬ、いて!」

「1回で済むとでも思ってたのか?・・・・気持ちよくしてやるつったろ?」

「も、十分で・・・す、っうあ!!」


また、あの鹿本の強制的に勃たせるようなその動きに、奥の方から駆け上がってくる快感。


「まだ指も2本だ。」

「そんなトコ、入れんなっ」

「イった時の締め付けすげーぞ」

「し・・・っ」


知るかバカーーーー!








指を一本増やされて、その後の吐精で、鹿本が何かを言っていたけど

頭が真っ白だった俺は聞き取ることさえできなかった。








END

08.02.05




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