鹿本くんと住田くん | ナノ
鹿本くんと住田くん
05
あの後・・・・
少し休んでも
また体位を変えて・・・
って、横にいた鹿本が俺の後ろに回って、俺を抱え込むようにしてまた遊ばれて、三度目も放ってしまった俺。
もう、恥じらいとかいずこへ・・・
鹿本はまだいける、なんて言い出したけどさすがに俺の姿を見て、やっと開放してくれた。
だって、ないだろ?
そんな親しくないヤツに、ほぼ強制的に3発って・・・
恥ずかしさと、快感に頭に血が上ったままなのか、くらくらして。
グッタリと鹿本にもたれた俺を見て、鹿本がやっと開放してくれた。
「あ、しまった」
「・・・・なに」
新たに冷えたお茶を貰い、500ミリペットボトルの半分ほど一気飲みしていると、思い出したかのように鹿本が俺に言う。
「住田がイク時の顔、写真撮っとけばよかった・・・・」
「――――っ!へ、変態っ!!」
「今のでもいいよ、その火照ったままの顔撮らせて。」
「ばっ!ヤダよっ!そんなの何すんだよっ」
「え?先輩に報告。先輩のハメ取りでこんなんなった、って・・・」
ニヤリ・・・・
こ、こいつ・・・。
「か、帰るっ!俺もう帰る。こんな事しに来たんじゃねーしっ」
「そ?・・・良い経験だったろ」
またそう言って笑う鹿本のシャツには、俺が握り締めたシワがくっきりと残ったままで。
それに気付いてまた羞恥心が駆け上がった・・・。
「いいのか?ほんとに。」
「いらないって!」
「そんな事言って一晩経ったら気が変わるぞ?」
「変わらねぇっ!お邪魔しましたっ!」
しつこく最後の最後までさっきのDVDを持って帰れ、好きなだけ見ろ、なんて貸そうとする鹿本。
玄関の扉をバタン、と閉めると階段を駆け下りた。
一番下まで駆け下りて、鹿本と雨宿りした商店を見ると、時間が時間なだけあってこの間のようにシャッターが閉められていた。
・・・・熱い。
あのDVDで、感じたんじゃない。
鹿本の、あの手だ。
あの手にイかされた、何度も。
DVDの内容なんてどんなのだったか覚えてなんてないし。
鹿本の手の大きさ、動き、耳に響く声に夢中だったんだ。
鹿本に見られてること、鹿本の動きで感じる自分に酔ってた・・・・。
鹿本に後ろから抱え込まれて、鹿本の匂いとぬくもりに自身をゆだねて、開放と共に鹿本に体をあずけて、心地良いと思ってしまった俺って・・・・
どこかおかしいかもしれない。
家に着くまでの道のりを、自分に着いた鹿本の香りが、すぐ後ろに鹿本が居るように感じて
なんともいえない、くすぐったいような心地で歩いていた・・・。
END
08.01.18
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