鹿本くんと住田くん | ナノ



鹿本くんと住田くん
04






「ふ、う・・・んっ!・・・ちょ、待って待って」

「何」

「なんでこんなことっ!あうっ」


ズボンの隙間から入った手にパンツの上から握りこまれる。
こんなことならかっこいいパンツ履いて来たのに!
・・・ってそれも違うから、俺っ!

しっかりしろってーーーー


あぁ・・・、やばい。

気持いいかも・・・。


「あっ、か、鹿本!何でこんなことすんのっ」

「男同士で抜きあったりするだろ?」

「え?」

「やんなかった?」

「・・・・え、普通なの?」

「普通っつーか・・・まぁ環境によるって言うか・・・。」


そう言いながらも鹿本の手は止まる事をしない。
自分でやってるのとは勝手が違って、予想がつかない。
自慰よりもはるかに感じる。

「ちょ、やばいって」

「もうイク?」

「ん―・・・んっ」

太ももが、震える。

「ちゃんと言えよ、ティッシュで抑えるから。」

「そ、れくらい自分でっ、あっ!や!」

「DVD見てろよ、俺にやられてるって思うな。」

脳の中まで火照ってる、そんな感じの中、鹿本の声が響いてくる。

俺にやられてるって思うなって・・・そんなの無理だし!
むしろDVDなんて頭に入ってこない。
感じるのは鹿本の声と、手の動き。


「ふあっ!だ、だめっ・・・・あ、あっイッ――――!」


下半身を震わせ、どうする事もできず、されるがままイった・・・。

目の前がチカチカして、頭に上った血がジワリと下がってくるのが分かった。
少し冷静になり、自分の物を見ると、ちゃんと鹿本はティッシュで受け止めてくれていた。

熱を下げるように、息を吐く。

力を抜くと、かなりの力で鹿本のシャツを握りこんでいたらしく、その部分がシワシワになっていた。


「ご、ごめっ・・・」

「何謝ってんの。」

「いや、こんな恥ずかしい事っ・・・。―――んん!?」


綺麗に吐き出したものを拭ってくれていると思っていたそのティッシュ。
なのに、また違う動きをし始めて・・・

「ん!・・・・ちょ、鹿本!?」

「え?」

「え、じゃな・・・あぁっ!」

「1回で気が済むのか?若いのに。もっとしてやるよ」


鹿本の指が、また絡みつく――・・・


「ちょ、まってっ・・・!あっ、今はッ」

出した直後にそんな風に触らないでッ!
―――ってセリフは言葉にならなかった。

また、自分の口からは荒い息と、言葉にならない音。

出して直ぐに勃つワケない!

なんて思ってたのに、鹿本は俺よりもエロビデオの中身どころか、テクも一歩も二歩も上らしい。
みるみる勃ちあがるソレはもう自分のものじゃないみたいで、伝わってくるのは確かな快楽。

「ここ、こうするとまた勃つだろ?」

「ん、んんっ・・・」

せ、先生、僕には刺激が強すぎます・・・!

そんな感じ。


すっかりペースは鹿本のもの。
俺の思考は?俺の快楽は、俺のもの?俺の意思?



もう、おかしくなりそう―――。






「あぁぁ!っ、か、鹿本ッ!!」





泣きながら、鹿本にしがみついて。
鹿本の名前を呼びながら、二度目の吐精・・・。





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