sunny place | ナノ
sunny place
14
「諦めて、俺のもんになれば?」
「・・・なら、ない。脅されたって、何されたって・・・」
「東間篤、の代わりで良いじゃないか。そう思えば櫻田も楽だろ?優しくもしてやるし、守ってもやる。望むように変えてみせる。」
「委員長は東間にはなれない。東間は、東間だ。それ以外は要らな、い!」
そうだよ、代わりなんて必要ない。
でも本当に欲しいものが手の内にあるヤツには絶対わからない。
代わりだって、その代わりに縋ってでもって思うほどに飢えた俺の気持。
あの時の感覚。
ぽっかり空いた俺の気持を、誰かに埋めて欲しいと、そう望んで、何がいけない?
体を使ったところで満たされない事も判っているのに、その瞬間だけでも良いからと求める俺には望みはない?
真っ暗になりそうな自分の思考を振り切るかのように櫻田のシャツに手を掛けた。
ボタンを一つずつ外して、しっとりとした白い肌がシャツから覗いた。
綺麗な、身体。
どこの誰かも判らないヤツの白濁で汚れた俺とは大違いで、ますます櫻田に嫉妬して。
「やめろ」
「やめない」
「い、んちょ」
櫻田のベルトに手を掛け、手際よく剥いでいく。
「代わり・・・・だと思えよ。東間だと思え。」
「だ、からっ、思えないっ。ちょ、マジやめて、無理だって無理なんだ・・・ホントっ!」
男なんて誰だって一緒だ。
勃たせれば、後は快楽を追いかけるだけなんだ。
そっとパンツの上から櫻田に手を添え、優しくなで上げる。
ビクリと反応したかと思えば全身を使っての抵抗に舌打ちした。
何処までも、強情・・・。
強情なのは守るモノがあるから、大切にしたいモノがあるから・・・か。
机にうつぶせて、櫻田の動きを体重をかけて押さえ込むと、手は櫻田の前に持って行き、先ほどの行為を続ける。
「東間は、どんな風に櫻田をイかせるの?・・・・恵生、って呼ぶの」
東間の名前を出せば、一気に櫻田の熱が上がるのが判った。
白い肌はピンクに染まり、快感を堪えるように唇を噛む。
「・・・東間だと思え。」
「んん!ヤ、ダ・・・っ」
徐々に勃ち上がってきたそれを強弱を付けて、なおも煽っていく。
「っあ!」
直に触れれば、ドクドクと音がしそうなほどに熱くなった櫻田の竿。
先ほどから先走りで湿った音を出していたのに、パンツを剥いでなおさら官能的に響きだした。
櫻田の息も荒い。
「やめ、ろ・・・委員長っ!」
「強情だな。ってかもうイきそう?早いね。」
「と、まっ」
「そうそう、東間って呼んで。ほら、イケよ」
「代わりでいいだろ?何がそんなにさせてるの。俺も・・・代わりだから。お互いそれで良いんじゃないの?」
「どういう・・・っくあ、あぁ」
理性なんて、さっさと捨ててしまえば良いのに。
楽な方に流れてしまえば良いのに。
力を込めて、勢いよく櫻田を追い上げる。
「とうっ・・・っあ!」
東間を思って、果てた櫻田。
ビクビクと震える腰を支え、最後の一滴までも搾り出すかのようにしつこくねっとりと扱き続けた。
「ん、あ」
体を震わせ、高揚させた体は誰が見ても艶かしい姿だった。
「すっげ大量〜・・・溜めてた?」
「・・・最低」
「それは・・・・俺が?櫻田が?」
櫻田の手を押さえ、空いた手で櫻田の下半身の衣服を下ろす。
きっと俺がこれ以上はしないだろうと思ったのか、肩を揺らした櫻田に、背中から笑いを送った。
蕾に指を掛けると同時に櫻田の口を手で塞いだ。
――――途端
大きく揺れた櫻田の体が、机から人形のように落ちた。
隣の机に頭か肩かをぶつけて、一度跳ねたようにしてそのまま床に這いつくばった。
櫻田の突然な行動に、体が動かなかった。
「櫻田!?」
「っ、かはっ」
「櫻田、おいっ。どうしたっ」
「は、くっ・・・吐く・・・」
腕に口を押さえつけ、ビクリビクリと震える姿が異様だった。
「吐けっ、櫻田。良いから吐け」
背中をさすってやっても、一向に吐こうとしない。
「吐けよっ!」
首を振る櫻田の顔が真っ青で、舌打ちすると櫻田を教室から連れ出した。
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