sunny place
05

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「はっ、ん」


口内を犯してしばらく、
だんだんと廉の体温が上がってきたのが判った。

少し、唇をを離しては、また角度を変えて唇を奪う。
いつまででも、この行為を続けていたい、とさえ思うのは

廉の抵抗が時折強まったかと思えば
俺の舌の動きで力が抜けるのがわかるから。

さんざん揺さぶってやりたい、そんな欲。


そうやって俺にしては、本当に長い、長い、時間キスをしていた。

やっと廉を解放した頃には

浅く細かい息を繰り返し、顔を赤く染めて、喉元に伝う涎が廉をいやらしく映していた。

「やらしいな、廉」

「て、めぇ･･･」

「半勃ち？」

目線を落とせば、俺の貸したトランクスが僅かに膨らみを持っていた

「良かったか？キスが。」

「うっせぇよ、っ、離せって」

ぐい、と腕に力を入れる廉。
そんな廉をみて、また笑って顔を近づける。
慌てて逸らそうとするその唇を、追ってはまた深く舌を差し込んだ。

「ふぁ、･･･んっ」

耳に僅かに聞こえる廉の声が官能的だった。
疼きだした俺の熱を、キスで廉に送り出す、溢れる欲を廉にぶつける。

キスだけの行為でこんなにも煽られるとは思いもしなかった。廉を煽っているつもりが俺がやられそうだ。


壁にもたれて、俺を受けていた廉をそのまま横倒しにする。勢いよく倒れこんで、その衝撃が廉を伝たって俺にまで来た。

首筋に舌を這わせば肩が震える廉、もっと感じさせてやろうとますます大胆に動く俺の舌は
俺自身の意思なのか、欲がひとり立ちしていたのか。


狂っていたのは俺のほう。


無我夢中で舌と指を使い、力なく抵抗する廉を良いことにどんどんと行為を進めていった。
勃った廉のモノに触れず廉を追い上げる

「あ、･･･んんっ、」

震える廉が可愛く見えた。

「言えば触ってやる」

「んんっ、･･･うる、せっ」

太ももを持ち上げ、間にキスを落とすと、また震える。
自分の震える手を何度も勃ったそこへ持って行こうとしてやめることを繰り返していた。

手を止め、その動き、その顔、全てを視姦してやる

潤んだ瞳が俺を求めてると錯覚させて。


「はっ、セクハラっ！･･･もっ」

「帰らなかったのは廉だろう？」

「っあ！」





◇






「あぁ、･･･あぅ、っく」

だんだんと俺を受け入れることに慣れて来た頃には、廉の抵抗なんて無くなっていた。
時間を掛けてほぐしてやった頃には廉もきっとこの行為を受け入れる気でいたのだろう。

最初に散々痛がったものの、徐々に痛みの中から快感を得ることに必死だった。楽に受け入れるためにと無意識に腰を揺らす廉を、もっと狂わせたいと、俺自身を奥へ奥へと突き入れる。

俺じゃないみたいだった。

いつも夢中になることもせず淡々と性行為を行っていたのが嘘のようだった。余裕なんて無い。

甘ったるい、女の声じゃなく

抑えて、抑えて、それでも溢れる廉の喘ぎを

もっと聞きたいと

馬鹿みたいに廉を求めた。

きっと廉はそんな必死な俺に気付いていない。
廉は廉で受け入れた事のないところへの初めての感覚を必死になって受け止めていたはずだから。

廉が声を上げれば

同じ角度で同じように突き上げる


「あぁっ、あああ！」

「――――っ」


熱い廉の中に自分も放った瞬間

ゴムをつけることすら考えれなかった自分に苦笑した。



「余裕無さすぎだろ･･･」

くったりと意識を無くしている廉にそっと口付けた。





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