主従遊戯2


ただこのど淫乱が咥えた程度で満足するはずもなく、百瀬はゆっくりと頭ごと前後に動かし始めた。頭を引くのと同時にズルズルと吸われ、つい息が漏れる。

「は、ぁ………ン、っ…」
「っンぅ、ふぁ……きもちい、れふか、ぁン」

快楽に濡れた目で問いつつも、百瀬は決して奉仕の手を止めない。手や舌などを巧みに動かすそれに、視覚から、聴覚から、触覚から。あらゆるところから犯されている気分になる。
そんなフェラをぼんやりと堪能していると、ゆらゆらと百瀬の腰が揺れているのか目に付いた。目を凝らしてみると、百瀬のモノがズボンの上からひっそりと存在を主張している。あたりにはじっとりとシミができており、行為自体に快感を見出しているのが丸分かりだ。

(フェラしてるだけで感じるとか本物の淫乱だな)

僕はゆるりと口角を上げ、必死に舌を動かす百瀬に気付かれないようそっと足を動かした。そして見られていないことを確認し、テントを張っているソコ目掛けて、足を力いっぱい振り下ろした。

「っア゛あ゛あ゛ぁア゛ァ」

耳をつんざくように響く悲鳴のような嬌声と、靴下越しに伝わってくるぬるついた感触に、自然と笑みがこぼれる。
僕はすっかり硬さを失ってしまったそれを、揉み込むように足先で刺激した。フェラに集中できないからか、なんなのか。百瀬はイヤイヤ、と首を振って拒絶を表すが、体は正直で、硬度を取り戻しつつあるソレが足の裏に擦り付けられる。いけないと解っていながらも、動くたび発する粘着質な音に煽られて、腰の動きがだんだん激しくなっている。
僕は、独りで楽しんでいる状態の百瀬に出来るだけ冷たい声で言い放った。

「ご主人様より先にイクだけじゃ飽き足らず、独りでお楽しみだなんて。ずいぶん躾がなってないね。これはもつとお仕置きが必要かな」
「っは、……い。もっと、もっと………、お仕置き、してくらっ、さい。ごしゅ、じっさまぁン」

現在得ている快感からか、これからのお仕置きを期待してか。目を潤ませながら告げてくる百瀬の頬をゆったりと撫でてやる。それに嬉しそうに擦りよってくる姿は純粋に愛らしい。

「まったく……。もう一回最初からやり直しだな」
「、はいっ………」

まだまだ僕達の戯びは終わらない。


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