初体験編



「もうとっくの昔に俺はお前のものになってたよ。じゃなきゃ誰が好き好んで野郎に抱かれる約束なんかするか。お前も物好きだよな、こんなオヤジ抱きたいとか…ン」

まだまだ言いたいことは沢山あったのだが、それは言葉にならずに飲み込まれてしまう。

「…んン、ふぅ……っあ……は、ぁン」

毛利に正面から抱き直されより深く口付けられる。静かな部屋に二人の荒い息遣いが響き、肇は耳から脳まで犯されているような気分になった。

「ンぅ、…ふ、ぁ」

唇を離すと二人を繋ぐ銀糸が途中でぷつりと切れる。互いの唾液でテラテラと光る唇は扇情的で、毛利はごくりと喉を鳴らした。

「ホントに抱くけど、いいの?」

ここに来てまでそういう毛利に、肇は息を整えながらもぶっきらぼうに答えた。

「何度も言わせんな、ボケ。抱けよ。俺をお前のものにすんだろ」
「もう、肇はまたそんなこと言う。俺、もう止めらんないよ?」

くしゃりと髪を掻き揚げ困ったように笑う毛利は大人の色気を放っており、肇は胸が高鳴るのを感じた。ぼうっと見惚れていると、急に足元が揺らぎ毛利のシャツにしがみつく。何事かと目線を下に向けると所謂姫抱きと呼ばれる格好で担がれている。

「お、降ろせ毛利。何が悲しくてこんな格好…。自分で歩けるから降ろせ」

降りようと暴れるのを力を込めて抑えつけ、毛利はズカズカと寝室へ進む。目的地へ着くと、毛利はゆっくりと肇を降ろした。

「も、うり…」
「黙って、煽ったのは……肇だから」

全てを奪うかのような荒々しい口付けに、肇は眩暈に似たような感覚を覚える。必死に舌を絡ませる肇に愛しさを噛み締めながら、毛利は既に立ち上がり始めている乳首にそっと手を伸ばした。

「…ンん」

鼻にかかったような声を出す肇に、思わず笑みがこぼれる。

「ふふ、肇…大好き」

少し強めに摘んでやると、っひぁ、と随分可愛らしい声を上げ真っ赤になって首を横に振っている。

「肇、どこがイイとかちゃんと言ってね。俺、初めてだから、言ってくれないとわかんないよ」

そうにっこりと返すと、肇は信じられないと声を上げた。

「お、まえ…ンぅっ、ふざっ、けんな。っあ、やめ…っつぅ」

肇が話している間も引っ張ったり摘んだりしていたため、可哀想に乳首は真っ赤になっている。

「見て。肇のココ、真っ赤だ。美味しそうだよね、可愛い」

そういうやいなや毛利は真っ赤に腫れたソコに舌を這わせた。

「ひぅっ…やめ、もうりっ…それ、んぅっ、は」

歯をたてるとイヤイヤと一層頭を振り乱してよがる肇に毛利は自身が高ぶっていくのを感じた。

「も、うり、もうりっ。嫌だ、ソコじゃなくて、しっ…下も触って…」

目を潤ませながら見上げてくる肇にチッと舌打ちをして毛利は乱暴にベルトを外し、パンツとズボンを同時に下げた。

「うおっ、落ち、落ち着け毛利!な?」
「落ち着けるわけないじゃん」
「落ち着けってばっひ、」

急に性器を握り込まれたためひきつった声が出る。縮こまっているモノをやわやわと刺激してやると、それはだんだんと芯を持ち始めた。

「う゛、っあ…はぁ、ん」

声にも艶が混じりだし、肇も顔をトロンとさせている。竿だけでなく袋や先の方も弄ってやると、あ゛ぁ、と悦んだ。

「もうそろそろ、こっちもいいかな」

毛利は誰も受け入れたことのないきつく閉じる秘部に手を伸ばす。入り口をトントンと叩くようにしてやると、肇はびくんと体を揺らした。


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