短編
ゆるっとカルデア2

※台詞が90%を占める


「あ、ファラオ。こんな遅くにお疲れ様〜。」
「…まだ寝ておらぬのか。」
「ううん、寝てたんだけどね、お腹痛くなっちゃって。」
「貴様は体が弱いのだ。薄着で寝るなとあれほど言っただろう。」
「うん…でもこれ見て。マシュとお揃いのパジャマ。モコモコでしょあったかいんだよ。」
「下に何か着ているか?」
「ううん、これだけ。」
「貴様焼かれたいか?」
「やだやだ。でもね、何枚も着てると暑くて汗すっごくかいちゃうの。私汗っかきで。」
「代謝がいいのだろう。これを書いている本人は水分をロクに取らぬから汗がかけないといつもほざく。」
「ファラオ、メタ発言だめ。」
「フン……。」

素っ気ない態度をするファラオ オジマンディアス。名前にとっては福袋で来てくれたトンデモ英霊だ。俺様だし傲慢だし自分勝手だけど、でも何だかんだ言いながら名前に付き合ってくれている優しい英霊だ。

「ねぇねぇファラオ。」
「何だ。」
「ファラオあったかい。」
「余は太陽であるからな。」
「ファラオ〜……。」
「不敬だぞ。」

とか言いながら。グリグリその広い背中に頭を押し付けても押し返そうとしない辺り、優しい。ウチのカルデアに来てくれたオジマンディアスは他のカルデアにいらっしゃるオジマンディアスとはちょっと…いや、かなり個体差があるなぁなんて。

「ねぇねぇファラオ、まだ寝ない?」
「サーヴァントは睡眠を取らずとも生きていけるからな。貴様の魔力次第ではあるが。」
「寝ないんだね。ねぇねぇ、しばらくこのままでもいい?」
「………フン。許す。」
「ありがたき幸せ。」

ポカポカあったか、大きな背中。名前はその背に頭を預けたまま、そっと瞳を閉じる。
暖かな陽だまりで大好きなカルデアの皆とお昼寝する夢を見ながら。そこにはもちろん、愛すべき我がファラオも居る。

「………寝たか。小童の癖に根を詰めすぎなのだ。全く…仕方のない奴め。」

なんて言いながら、眠った名前をマイルームに運ぶ太陽王が居たとか居ないとか。





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