短編
ゆるっとカルデア1

※台詞が90%を占める
子ギル目線

深夜。マスターのマイルームでマスターの“積みゲー“なるものをハイドさんと遊んでいた時の事。だった。突如鼓膜を震わせる大きな声が響き渡った。

「貴様ぁ!!余とシールダーの娘に謝らねばならないことがあるな!?」
「滅相もございませんファラオ!!」
「ならば何故、余と目を合わせようとしない。」
「ファラオが太陽故眩しくてつい。」
「ハハハ。うまいことを言うではないか。しかし!!」

スコーンっ!!

「貴様、あれだけ「花の魔術師のピックアップの為に石を残すんだ」と言っていたと言うのに。我等に隠れ60個もの聖晶石を砕いたな??」
「うっす………。」

嗚呼、またかとハイドさんがつまらなそうなものを見る目を向けた。僕はそっと苦笑いを浮かべる。そう言えばさっきマスター、「いやっほぅ!弓ギル様ピックアップじゃん回そ!!」とか言って石持って言ってたなぁ…。僕としてはあんな人喚んで欲しくないけれど、このカルデアにはレアリティが高いサーヴァントが太陽王とタマモキャットさんしか居ないから……。

「でもさファラオ!!戦力増えてほしいじゃん!?ファラオ1人にずっと任せるのもね!?ほら!周回嫌でしょ!?嫌でしょ!?」
「確かに種火周回は面倒極まりない。ファラオの仕事でもない。しかしっ!このカルデアには高火力を有するサーヴァントが余のみではないか!!」
「仕方ないじゃんメインパが何かバーサーカー×2なんだもん!!」
「おいテメェ俺達巻き込んでんじゃねぇよ!!!」

ギャンギャンと騒がしくなるマイルーム。ねぇ、今深夜なんだけどなぁ…。まだまだ人数少ないカルデアだからまぁ目を瞑って貰えてるんだけどさ……。

「呼符は15枚残すから!!いいじゃん!戦力拡充計画!!そう!戦力拡充計画ぅぅ!!!英雄王ピックアップいやっほう!!」
「貴様ァァァ!!自爆しに逝く気かァッッ!!!」

勢いよく部屋を飛び出したマスターと、鬼の形相で追いかける太陽王。最早日常茶飯事。誰も突っ込まないし、誰も何も思わない。ハイドさんはパリッとマスターが隠していたポテトチップスを見つけ出し勝手に袋を開封していた。

「でもなんだかんだ言いながら太陽王、あのクソマスターの面倒見てるんだよな。全くもってワケわかんねえ。」

とか言いながらハイドさんもそのマスターの積みゲー頑張ってクリアしてあげてますよね、とは僕は口が裂けても言わなかった。


(H30'01'12(Fri)現状でウチのカルデアパーティ強い順

オジマンディアス>ジキル(ハイド)>タマモキャット>子ギル>マシュ……です)



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