短編
拝啓、神様。

(pzdr/クシナダヒメ/女主/百合/シリアス)
※いつも以上に短い※


主様。私は貴女と居ることが出来て幸せでした。主様の初めての神タイプモンスターが私で良かった。
最初は中々コンボが決まらずに、主様は大変嘆いておりました。ですが、少しずつ、少しずつ上手くなっていくに連れ、主様の笑顔が戻っていくのが嬉しかったです。

一回目の進化。素材が中々集まらず、苦労いたしましたね。今でこそガチャで簡単に素材が入手出来るようになりましたが、昔はそうはいきませんでした。プレシオスさんやボルケーノドラゴンさんを育てるのだって一杯一杯だったあの時。神タイプの私なんか、ドラゴンタイプの二人より更に難しい素材でしたね。進化した時、主様が抱き締めてくれたのは驚きました。主様、私にどうしたら胸が大きくなるのだと聞いてきましたが、充分大きいと思います。腹立ちました。

一時期、主様が私をリーダーに選んでくれなくなった時がありましたね。究極進化もして、それでもパーティーメンバーに恵まれなかった為に。赤ソニアさんの悪魔パーティーになった途端、主様のランクが飛躍的に上がりましたね。一年でランク120行けば良いやと言っていた去年の1月。今年の1月でランクなんぼでしたっけ?ランク235?嘗めてんのかなのです。何目標を115もオーバーしてるんですか。いや、嬉しいですけどね?嬉しいですけど、私がリーダーの時は全然上がらなかったのに、赤ソニアさんになった途端降臨クリアしまくってガチャで良いもの引き当てるようになって………。何か、釈然としませんでした。

ですが、そんな私にも転機は訪れましたね!究極進化して、更に究極進化!超究極と言われてるそうですが、木属性では私が初実装でしたね。主様、初日に進化させてくれて……。元々スキルレベルは最大でしたが、まさかリーダースキルに『スキル使用時〜』系がつくとは。いや、良かったでしょう?私に貯まるモクピイ食べさせておいて。

ねえ、主様。
私とても、楽しかったです。
主様と過ごせた毎日が、とても楽しかった。


「……クシナダちゃん?」

「嗚呼、主様。どうなさいました?」

「いや、え、っと……何か、あった?」

「……?…………いいえ、何もありませんよ」


貴女は優しい人。
私は貴女が大好きでした。
しかし、いつかは終わってしまうのです。
私達は、所詮ゲームのキャラクターに過ぎないのです。
神タイプではありますが、神様ではないのです。

ですから


拝啓、神様。
(私に、主様と居る時間を…まだ欲しいのです)

クシナダヒメちゃん大好き。私の初神タイプは彼女。ほぼ、私の体験をナダちゃんに語って頂きました。
2016/10/09 追記
覚醒クシナダちゃん初日に作りました。ですが、落ちコン無いの辛いです。ムズイです。
title:Javelin




[*prev] [next#]


×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -