夢の彼は

「〜〜〜〜♪」

この歌声を思い出すと、なぜか懐かしい気持ちになる。

「やっと見つけた!」

背後から聞き慣れた声が聞こえる。
幻聴かと思ったが、振り向くと、そこには夢の中の男の子がいた。

「はじめまして!こんにちは♪
俺は鏡音レン
今日から君の双子の弟になるからよろしくね!!」「よ、よろしく…レン
わ、私はリン」
「よろしくねーリン!!」

しかしなぜ彼がここにいるのだろう??
だって夢の中にしかいない存在なはず。

「俺はね、リンと歌うために来たんだ!」

そうやってニコっと笑った。



「本当はもっと早く来たかったんだけど、まだ行っちゃダメって来れなかったんだ。
今だって抜け出して来ちゃったしね☆」
「ぬ、抜け出していいの??」

そうレンに問うと当たり前のようにいってきた。

「だって、早くリンに会いたかったから」

そう言ってレコーディング室へ私の手をひっぱり向かう。

「…じゃ、歌お♪」
「でも…」
「大丈夫。俺の声聞いて」

やはり彼の声は私の心を楽しくさせた。
そしてその曲はヒットし、有名になったのである。


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テーマ「人外ファンタジー」
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