11
黒い金魚
作詞 歌片S魚

猫の目をしてぼくを見つめる きみに応える声が出ない
艶やかに光るご自慢の爪 なぜか引き裂かれそうな気がする

眠れない まぶたをなくしたぼくは 視線からも逃げられない
ガラスに映るだれかさんの顔 きみの好きなぼくではない顔

止まる 止まる 動かなくなる
ぼくは金魚 黒い金魚


呼びかけ聞こえる 胸傷んでいる きみのこといつも思っている
けれども今は振り向けない 泳ぎ方を忘れてしまったから

泣かないでよ きみの涙はぼくには熱い 火傷しそう
少しの間ひとりきりにして 二度と会えないわけじゃないから

消える 消える いなくなる
宵にまぎれ 闇にまぎれ


少しの間ひとりきりにして 二度と会えないわけじゃないから

少しの間まぶたを閉じて待っていてほしい
ぼくを信じて

next

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -