恋愛的病名カルテ


二人の男が盗んだ金を持って廃墟に立てこもっている
その情報が入りS.T.A.R.Sのメンバーはすぐに出動した。もちろんナナもこれに同行して今まさに銃撃戦が繰り広げられていた
反対側の壁にウェスカーがいた、そして彼とは反対の壁にナナとクリスがいた

「くそ…隠れてばかりでなかなか当たらないな」

クリスが唇を噛んでそう呟いた。そして隣にいるナナを見て異変に気がついた
浅い呼吸を何度も繰り返していたのだ

「ナナ…顔色が悪いぞ、大丈夫か?」
「…大丈夫よ、もう一気に片付けてしまいましょ」

ナナはクリスに微笑んで銃を構えた。そして向こうが弾を詰めている頃、突破して無事に男たちを追い詰めることができた

「ここまでよ、銃を捨てなさい」

ナナの言葉に男たちは銃を捨てた、すぐさま手錠がかけられる
その様子を見つめながらナナはその場にバタリ、と倒れた

「ナナ!!」

クリスがすぐに駆け寄って彼女の体を起こした
だがウェスカーがすぐにやってきてクリスの手を払いのけた

「っ!?」
「クリス…ナナは私にまかせろ。男たちを連れて行け」
「…了解」

クリスは命令が出たので渋々といった様子で立ち上がった
ウェスカーはナナの額に手をやり、やはりな、と納得するとそのまま彼女を抱き上げた



ふと、目を開けたナナが最初に視界に写したのは天井
そういえば自分は任務中に倒れたんだっけ、と思い出した

「熱があるのなら何故言わない?」
「!…アルバート」

突然聞こえた声にナナは驚いて声を上げた
ウェスカーは彼女の傍に水の入ったコップを置いてやり彼女の眠るベッドに腰をかけた

「今回の作戦は上手くいったからよかったものの支障が出ては困る」
「…すみません」

謝るナナをウェスカーは抱きしめた
抱きしめられたことに驚いてナナは瞬きをする

「アルバート…?」
「…お前に何かあってからでは遅いんだぞ」

心配してくれていたのだとナナはわかった
嬉しさのあまりウェスカーの体をぎゅう、と力強く抱きしめ返した

「ありがとう…」
「…しばらくここで休んでいろ、後で送ってやる」

ウェスカーはナナの体を寝かして額にキスを落とすとその場を出て行く
キスをされた場所が熱くなり更に自信の熱が上がったのではないか、とナナは微笑んでいた





ウェスカーって自分の女は絶対に他の男に触らせないイメージがあります。後メンバーが体調崩したらみんなに迷惑がかかるだろう、とか言いつつも心配してくれてるといいなー。愛様!今回は企画参加してくださりありがとうございます!
自慰
111126


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