僕は君が愛しくてたまらないのです


「ガッツがあるな、気に入ったぜお前…俺の女になれよ」

今までそんな事言われたことがなかったから、すぐに惹かれた







ダンテと暮らし出してから数ヶ月の月日が流れた
彼はここDevilMayCryという事務所で悪魔退治をしている
仕事があれば生活にも苦労しないのだが、仕事がハズレの時は生活はキツイ
だけどそれすらも楽しく思えていた

「ナナ…今日の飯はなんだ?」
「えーと…ピザにしようと思って」
「いいな、楽しみにしてるぜ」

ダンテはそう言ってナナの頭を撫でて自分専用の椅子に座る
撫でられた頭に手をやり思わずはにかむナナ

ダンテは大切にしてくれてる…だけど……

TRRRRRRR
「DevilMayCry?」

ダンテは私の事を好きだ、って一度も言ってくれない
告白されたときだって気に入った、って言われただけで好きだとは告げられていない

電話を切り終えたダンテがナナを見た

「どうした?」
「え…あ…今のは仕事の話?」
「あぁ…まぁな……これから買い物に行くのか?」
「え?あ、うん」
「気を付けてな」

ダンテの気遣いにナナは微笑んで事務所を出ていった



好きだと言われなくてもダンテは自分を気遣ってくれてる
彼が自分を好きなんじゃない、とか疑うような考えはやめようとナナは思った

「えーっとトマトと…」
「最近ダンテ遊びに来ないわね」

聞こえた声に思わず身体がピクリと反応した
建物の影にいた女性二人が話している、ナナは聞き耳を立てた
その女性たちを見ればセクシーな衣装を着ていかがわしい店で働いていそうな感じだ
ダンテ、と何か関係があるのだろうか?

「なんでも女ができたっぽいわよ」
「えー!?でもどうせすぐに飽きられて捨てられるでしょ!ダンテが女と付き合うなんて今まで聞いたことないし…遊びなんでしょ」

ドクン
心臓が大きく鳴った
ダンテは自分に本気ではないのだろうか?
ナナはその場を走り去って、すぐに事務所へと向かう


バンッ!!

「ダンテ!話が――…」

ナナは扉を開けて見た光景に大きく目を見開いた
一人の綺麗な茶色い髪の色をした女がダンテの机に座っていたのだ、その向かいにダンテもいる

「誰…その人…?」
「ナナ…落ち着けコイツは」

ダンテの言葉を聞かずにナナはすぐに事務所を飛び出した
これでわかったダンテが自分に好きだと言わない理由が、遊びだったのだ
涙を流しながらナナは闇雲に走り回る



『お嬢さん、悪魔に平手打ちするなんてやるなぁ』
『だ、だって…あのまま殺されるなんてなんだか悔しいし…』
『ふっ…ガッツがあるな、気に入ったぜお前…俺の女になれよ』

――これからは俺がお前を守ってやる



ダンテと出会った時の事を思い出した
その時気配を感じて顔を上げてみれば一匹の悪魔がいた
ナナに向かって鎌を振り下ろす。目を固く閉じた
だがいつまで経ってもそれが降りてこない、見てみれば悪魔は倒れていた

「危ないところだったなナナ」
「ダンテ……」

ダンテが建物の影から現れた。だがナナはすぐにその場を去ろうとする
しかしそれを許すはずも無くダンテは彼女の腕をつかんだ

「どこに行くんだ」
「……ダンテには関係ないでしょ、離して…あの女の人と仲良くやればいいじゃない」
「ナナ…話を聞け…」
「話をされても信じられないよ……ダンテは私のこと好きじゃないんでしょ?」

泣きながらナナは言う
ダンテはその涙を拭って彼女を抱きしめる

「お前を失いたくないから…あの日お前を俺の女にしたんだ」
「え?」
「一目惚れだったんだぜ、あの日お前を見たとき」

悪魔から追われている女
追い詰められてもその瞳が濁ることはなく、強い瞳で悪魔に最後まで立ち向かった
この女を失いたくない…離したくないと思った
自分の手で一生守ってやりたいと……

「ダンテ……」
「でもまぁ…言っていなかった俺も悪かったな」

ダンテはナナの顔を両手で挟んでまっすぐ見つめる

「愛してる、ナナ」

その一言でナナは更に涙を流した
ダンテはそれを舌で舐めとるとそのまま唇にキスをした

「さて帰るか…」
「うん…でもダンテひとつ気になるんだけど…」
「なんだ?」
「あの女の人は誰なの……?」

ダンテは愛用の銃を散らつかせる

「悪魔だ」
「え!?」
「電話の依頼があったろ?あの悪魔は何人もの男を誘惑して殺している悪魔なんだ」
「そう…だったの…」

あんなに綺麗な女性にも姿を変えられるとは…悪魔とはなんて恐ろしいのだろう

「心配しなくても何もなかったぜ。なんせ俺はナナを愛してるからな」
「!」
「今夜は一歩進展してもいいだろ…?」

ダンテの甘い囁きにナナは何も言えなくなった





1ダンテ切甘夢でしたが…うーん切甘になっていたのか自分でもわかりません!1ダンテの口調がよくわからずで…でも1ダンテもかっこいいですよね!ガッツがあるな、って台詞好きですww1ダンテはちょっと強い女性を気に入って自分の力でねじ込ませるのが好きそうですwwドSだといいなwww訳のわからん後書きですみまぜん…零様!40000企画参加ありがとうございます!こんなのでよければもらってやってくださいませ!!


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -