愛しすぎたんだ全部


カーテンから漏れる光が部屋の中に入る
綺麗な銀色の髪をした男は瞳をとじて静かに眠っていた
だがそんな静かな部屋に二つの足音が入ってくる

「パパー!!」
「おきて!あさだよっ!!」

彼と同じ銀色にアイスブルーの瞳を持った双子の子供たち
ベッドに飛び乗るなり寝ていた父親――ダンテの身体を揺さぶる
寝ていたダンテは瞳をうっすらと開けた

「…おはよう。ギルバ、トニー」
「おはようパパ!」

ダンテは二人の子供を抱き寄せて額にキスをする
そして隣で寝ていたはずの人物がいないことに気がついた

「ママを知らないか?」
「ママならキッチンにいるよ」
「きょうはでかけるやくそくでしょ!パパ」
「そう…だったな、起きるか」

ダンテは二人の子供を腕に抱いて1階へと降りていく
キッチンに行けば弁当を作っていたらしいナナと目があった

「おはようダンテ」
「おはようナナ」

子供を降ろしてダンテはナナにキスをする

「ママーおべんとうできた〜?」
「えぇバッチリよ。後はパパが準備できたら出発よ」
「パパ!はやくはやく!」

ギルバとトニーがダンテの手をそれぞれ片方ずつ握って左右に揺らす
そんな子供たちに苦笑してダンテは出かける準備を始めた


近くの野原にやってきたダンテ一家
ナナは野原にレジャーシートを敷いてその上に座り、子供たちと遊ぶダンテの姿を微笑んでみていた

「きゃーあははっ!!」

ギルバとトニーがダンテの腕にぶら下がり回されている
それに大きな声を上げてはしゃぐ二人
回してもらった後トニーがナナの所にやってきた

「ママ!ママもいっしょにあそぼーよ!!」
「え?」
「ママもパパにまわしてもらおうよ!」
「え?ママはいいわよ…」
「やだ!ママもいっしょにあそんで!!」
「ちょっ…トニー!」

トニーに腕を引っ張られてダンテの所へとやって来る
ダンテは連れてこられたナナを見て微笑む

「パパーママもぐるぐるしていっしょにあそぼー」
「わ、私はいいわよダンテ」
「わかった」

ダンテはナナを姫抱っこの形をして抱き上げる
その光景を見て双子の子供たちは嬉しそうに声を上げる

「トニーからの頼みじゃ断れないな」
「そ、そっちの頼みを聞いたの?きゃあっ!!」

ぐるぐると回し始めるダンテ
ナナは必死にしがみついて目を閉じる
そしてそのまま二人で倒れ込んだ

「っ…もう!ダンテったら危ないじゃない…」
「すまないナナ…大丈夫か?」
「えぇ……それに楽しかったわ」

ナナは少し頬を染めてダンテに微笑んで言った
その様子を見たダンテはナナに優しくキスをする
その時双子の子供たちが走ってきてダンテの上にのしかかる

「ママがパパのうえにのっかってる!」
「ぼくらものっちゃえ!」
「トニー、ギルバ。今度はパパにのしかかる遊びよ」
「ナナ…お前…」
「さっきのお返しよ」

そう言ってダンテに抱きつくナナと同じようにマネをして抱きつく子供たちにダンテは幸せを噛みしめていた





家族夢での幸せを感じる話なんですが…幸せ感じるでしょうか?なんかもーすみません!!2様は子供たちへの躾が上手そうですよねw真っ直ぐな子供たちに育つと思います。2様に抱っこされて回されて二人で倒れ込んで…それでこんな事できるのってすごく幸せだなーと思って書きました。なんだかグダグダな後書きですみません!!ヒカル様!こんなのでよければもらってやってください!40000企画に参加してくださりありがとうございました!!
約30の嘘
110721


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