砂糖に侵されるような融解


「おいbabyーそんなに怒るなよ」
「もうやだ!来ないで下さいー」

先を歩くナナとその後を追いかけるダンテ

「何をそんなに怒ってるんだ?恋人同士なんだから"アレ"ぐらい当たり前だろ」
「っ…だ、だからって人前でキスするなんて…っ!!」

それは先程の事だった
二人で久しぶりにデートをしに喫茶店へと行ったのだった。ダンテはいつものようにストロベリーサンデーを頼みナナは紅茶を頼んだ、その店先で隣に座っていた男たちがナナをやらしい目つきで見ていたのだ。そんな男たちの視線が気に入らなかったダンテはナナの顎を掴んで見せつけるように男たちにキスをした
もちろんそんな事など知らなかったナナは顔を赤くさせて店を飛び出し今に至るのだ

「仕方ないだろ。ああいう奴らには口で言うより見せつけてやったほうが理解する」
「で、でも他にも人がいたんですよ!もうあの店に恥ずかしくて行けないじゃないですか…」
「――行かなくていいだろ」
「え?きゃあっ!!」

ダンテがナナに詰め寄り彼女の両頬を大きな手が捉える
目を自分に合わせるように上に上げさせる
アイスブルーの瞳に捉えられてナナの身体が固まる

「事務所の方が誰にもナナを見られずに二人きりでいられるしな…キス以上の事だってな」
「だ、ダンテさ ん…」
「ん?顔が赤いぜbaby」
「相変わらずラヴラヴなのね、貴方たち」

突然聞こえた声…その正体はレディだったのだが、ナナは先程のことを見られていたのだと思うと恥ずかしくなりダンテの胸に顔を隠した
ダンテはそんなナナの頭を撫でながらレディの方を睨んだ

「まったくお前は…いつもイイところで邪魔してくるな」
「私は普通に来ただけよ?貴方たちこそそういうことは道でじゃなくて事務所でするのね」
「そ、そんなつもりじゃ…」
「あらナナ、まだ顔が赤いわよ?ホントに可愛いのね貴方」
「っ…レディさん」
「ナナが可愛いのは当たり前だろ」

ダンテがナナを抱きしめてレディに見せつけるように言う
彼の行動にため息をつくレディ

「貴方がナナを好きなのはわかったわ、それより仕事の話よ」

仕事…と聞いてナナは顔を俯かせた
今日は久しぶりのダンテとのデート。1日中一緒にいられるのだと思っていたのだ
だけど仕事となれば仕方がない、生活がかかっているのだ

「ダンテさん。先に事務所に帰ってますね」
「駄目だ」

帰ろうとしたナナの腕をつかんでダンテは自分の方へと引き寄せる

「悪いなレディ。今日は1日ナナと一緒にいるって決めたからな……今日は閉店だ」
「……まったくちゃんと借金返してよね」
「ちょ、ちょっとダンテさん!」

ダンテはナナの手を引っ張って事務所へと歩き出す
レディはそんな二人を見つめながら口角を上げた

「あんなに見せつけられたら…なんだか妬けちゃうわ」





「ダンテさん…どうして仕事断ったんですか?」
「ん?知らないふりするのかナナは」
「え?」
「仕事って聞いて寂しそうな顔をしてたじゃねぇか」

バレていたのか自分の気持ちが…いい年した大人が子供のような理由であったことがバレてナナは恥ずかしそうな顔をした

「それにまだデートは途中だろ」
「ダンテさん……」

ダンテも同じ気持ちでいてくれた事にナナは嬉しくなって彼に抱きついた
そんな彼女に微笑んでダンテは抱き上げる

「デートの続きは事務所でだな」
「え?」
「二人きりでいたいしな…安心しろキス以上の事はしねぇよ。ナナの行動次第だがな…」

とダンテはウインクして答えた
その言葉に彼女が再び頬を染めたのは言うまでもない






睦月様リクエスト夢の4ダンテ夢です!2万にも書いた設定での続編です。今回ヒロインの頬が赤くなる確立が高くてなんだかどうしよう…です。Sなダンテになっていたでしょうか?ダンテは自分の女が見られていたら口で説明するより行動に移しそうですww後このヒロインだったらダンテとの関係はキスまでが希望ですwwダンテは彼女の事を大事にしてるので彼女が望んだときだけそういう関係になりそうですww長々と語ってしまってすみません…睦月様!40000企画に参加してくださりありがとうございました!こんなのでよければもらってやってください!!
降伏
110718


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