レプリカ・バードの子守歌


「お皿出してくれる?」
「うん」

それは穏やかな昼の事だった
いつものように食事の準備をするナナ、と彼女の娘ノア
ノアはまだ小さいながらも母親の手伝いをするいい子供だ
言われたとおりナナにお皿を持っていく

「はいママ」
「ありがとうノア」

笑顔で受け取りナナは頭を撫でる
撫でられたノアは照れくさそうに微笑む、そして2階へと続く階段を見上げる

「パパが気になるの?」
「!」
「…パパ起こしてきてくれる?」

ナナの言葉にノアは笑顔を見せた
そして階段へと登ろうとするが、すぐにやめてナナの後ろに隠れてしまった
2階からノアの父親…ダンテが降りてきたからだ

「…おはようナナ」
「おはようダンテ」

朝の挨拶にキスを交わす二人
ダンテは後ろに隠れているノアの顔を覗きこんだ

「おはようノア」
「……おはようパパ」

何故か照れて顔を隠してしまうノア
ダンテはそんな娘に微笑むとしゃがみこんで両手を広げてやる
するとノアは笑顔を見せてダンテの胸に飛び込んだ
ダンテはそのまま娘を抱き上げて食事が並べられたテーブルへと向かう
ナナも二人の向かいに座り3人で食事を始める

「…ノア。どうしていつもママの後ろに隠れているんだ?」
「……」
「……パパが怖いか?」

ブンブン、と小さな頭を横に振るノア
ナナも気になってノアの答えを待つ
ダンテもナナも思っていたが娘はとても大人しい
その性格は二人には似ていない

「パパはだいすき……でもいつもおしごとでかえってくるのがおそくて、つかれたかおしてたりするから…ノアとあそんだりしたらもっとつかれちゃう」
「ノア…」

ノアの言葉には驚かされた
父親に彼女なりに気を使っていたのだ
それを聞いたダンテはノアの頭にポン、と手を置いた

「ノア…お前は優しい子だな。でもパパはノアといっぱい遊びたいんだが…嫌か?」
「ホント…?」
「あぁ。パパに遊ぼう、っていっぱい言っていいんだ」
「……うん!」

明るい笑顔を見せるノアにダンテもナナも自然と笑顔になる

「ノア、ママとも遊んでくれるでしょ?」
「うん!パパもママともいっぱいいっぱいあそぶっ!!」
「ふふっ、嬉しいわ」

ナナは娘に微笑んだ
その日の食事は笑顔が絶えない食事となった


******

「こうしてお姫様は王子と幸せに―――…ノア?」

ダンテの横で一緒に絵本を見ていたノアはいつの間にか眠りについていた
ナナがブランケットを娘にかけてやり、反対側に横になった
久しぶりの夫婦の時間だった

「……でもなんだかずるいわ。ノアはあなたに懐いて、あなたを一人じめして」
「…娘にヤキモチか?ナナ」
「大切な可愛い娘だから仕方ないけどね、貴方も娘にはメロメロみたいだし」

ナナがそう言うとダンテは彼女の肩を抱き寄せる
突然の事に小さく悲鳴を上げたナナがすぐ近くにあるダンテの顔を見る

「…確かにノアは可愛いな。でもそれ以上にお前が可愛い……夜は俺を一人占めできるがどうだ?」
「……ばか」

彼の言葉に頬が真っ赤になり、それを隠すかのようにダンテの胸に顔を埋めた





お待たせしました!2ダンテパパ夢でございます!リクでは2か4のどちらかということで4ダンテもいいんですがたまには2様もいいのではないかと…2様は娘も奥さんも愛してますが奥さんがやはり1番です。最後はエロ2様降臨させましたwwすみません
リクして下さった奏様ありがとうございました!こんなんでよければもらってやってください!!
少年チラリズム
110408


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