知らない人にはついていくな



「ごめんねなまえ。今日は一人で遊んでてね」
「うん!なまえひとりであそんでる!」




【知らない人にはついていくな】



部屋へと戻っていくジョナサンに手を振るなまえ
一人残されたなまえは庭で遊ぶ事にした


今日はみんな出かけていていない、ジョナサンは家にいるがいろいろとする事があってなまえの相手ができない


「ぼーる……」


なまえは庭に転がっていたボールを拾って壁にぶつけて遊ぶ事にした

しばらくはボールで遊んでいるのは楽しかったのだがやはりおもしろくない


「にゃー」
「! にゃんこ!」


泣き声が聞こえた方を見ると、塀の上に一匹の猫がいた

なまえの姿を見ると塀を降りていった


「まって!!」


なまえはボールを捨てると、猫を追いかけに外に飛び出していった


「……にゃんこ?」


必死で追いかけていたが猫の姿はどこにもなかった
夢中になっていて気づかなかったがどこか知らない場所にきていた


「……ここどこ?じょな……」


なまえが泣きそうな顔で周りを見る
すると目の前に数人の男が現れた


「お嬢ちゃんどうしたの?こんな所で」
「迷子になったの?お家まで送っていってあげようか?」


ガラの悪そうな男達が嘘の笑顔を作ってなまえにしゃべりかける
なまえは数歩後ろに下がって首を振った


「しらないひとについていっちゃだめって…じょうたろやじょなにいわれてるから」
「じょうたろ?じょな?お父さんかい?俺達はお父さん達と知り合いなんだよ」
「だからおいで」
「や…!」


男が無理矢理なまえの手を掴んだ


「おい。何してんだよ」
「!! なんだてめぇ!」


後ろから聞こえた声にみんなの視線がそっちに向く
二人の男が立っていた


「嫌がってんだろ、離してやれよ」
「てめぇには関係ねぇだろ!早く消えねぇとこのガキを殺すぞ!」
「ハッ!口で言ってもわからねぇんなら仕方ねえなぁ」


男がそういうとなまえの手を握っていた男が突然倒れた


「! どうした…!?」
「ひいい!じじいになってるぞ!!」
「そ、そういうお前だって……」


若い男達がなぜか老人になっていた
そしてそのまま倒れる


「さっすがプロシュートの兄貴!」
「ふん、ガキを人質にとっているようじゃ終わりだな……ペッシそいつら片付けとけ」


そういうとプロシュートはなまえに目を向ける


「なんでこんな場所にいるのか知らねぇが……ここは危険だ。さっさとお家に帰んな」


それでもなまえは動かなかった


「? どうしたんだ?」
「兄貴のスタンドが怖かったんじゃないスか?」
「まさか…見えるわけないだろ」


プロシュートはなまえに近づいていく、その間ペッシは男達を調べる


「おい、お嬢ちゃん……」
「おにいちゃんもすたんどつかえるの?」
「!!」
「おいおい…スタンドが見えるのか?」
「うん!」


なまえはニッコリ微笑んで答える


「じょうたろもじょなもじょうすけもじょせふもじょりーんも…じょにぃもみーんなつかえる!」
「……ハハッ!そうか…」


一生懸命説明するなまえに微笑み頭を撫でる


「で、お前はどこから来たんだ……「あ、兄貴!」


ペッシが声を出す


「どうした?」
「こいつら例の……」
「! そうか…となるとここは危険だな」


プロシュートはそう言うと立ち上がる


「とりあえず引き上げるぞ」
「兄貴…この子は?」
「……仕方ねえ、連れて行くぞ」



兄貴登場
080219


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