悪いことしたら正直に言おう



「トイレ、トイレ……」


朝。徐倫が起きてトイレに向かっていた
そして扉を開ける


「……あれ?」




【悪い事したら正直に言おう】



「なまえ…?何してるのよ?」


トイレの扉を開けると、中にはなぜか裸のなまえがいた
側には脱いだパジャマもある


「じょりーん……」
「どうしたの?なんで裸なの?」


なぜか泣きそうな顔のなまえはそのまま徐倫に抱きつく


「ふぇ…」
「どうしたのよ……」


徐倫はなまえの脱いだパジャマに目をやると、それを持って見た


「…あーなるほど」


そう、おねしょをしたのだ


「泣く事ないわよなまえ。小さいときはするもんなんだから」
「ふぇ…でもじょうたろがおこるもん」
「え……?」
「なまえっ!どこ行った!」


承太郎の大きな声を聞いたなまえは思わず徐倫に抱きつく
すぐに承太郎がやってきた


「なまえ!あの布団はなんだ?」
「ちょっと……」
「やああっっ!!」


承太郎は徐倫からなまえを奪うと寝室に連れて行った


「これはなんなんだ?俺は昨日お前に言っただろ、寝る前にジュースを飲むなって……」


承太郎はなまえに説教をし始める


「聞いてんのか?」
「ふええぇぇん!!」
「泣いてもダメだって言ってんだろ!!」
「何怒ってんだよ承太郎」


ジョナサンとジョセフがやってきた


「こいつが漏らしたんだよ」
「あーおねしょしちゃったんだね」
「ふぇ、じょな…」
「甘やかすんじゃねぇぞ。ジョナ」


ジョナサンに助けを求めるなまえを見てピシャリと言った


「でもおかしいな…昨日なまえは寝る前にトイレに行ったはずだよ」
「なに…?」
「そういや……」


ジョセフが何かを思い出した


「仗助がなまえにジュースやってるとこ見たな〜だから悪いのは仗助だな」
「仗助は……?」
「出かけた」


承太郎は帰ったら仗助を説教しようと考えるとそのまま立ち上がり部屋を出て行こうとした


「待てよ承太郎。忘れてんぜ」
「…?何をだ」
「なまえに怒った事はちゃ〜んと謝らねぇとな」
「何?」


確かに
なまえが勝手にジュースを飲んだと思って怒ってしまったのだ


「しかし……」
「早く謝れよ〜5歳のかわいい女の子を疑って怒鳴ったんだからよ」
「チッ…」


承太郎はなまえに頭を下げた


「わ、悪かったなまえ」
「じょうたろ、あそぼ!」
「は?」


なぜかもう気にしていないなまえは承太郎の手を掴みニコニコと笑っている


「……あぁ。でもその前にお前服を着ろ」
「うん!」



080107


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