ジョースター家の朝



かわいいかわいいなまえ

だからあんまり困らせないでね




【ジョースター家の朝】



ジリリリリリ


うるさい目覚ましの音が鳴り響く
布団から手を伸ばし音を消す


「おきてー!」


それと同時に扉が開き、なまえが入ってくる


「うぅん…眠いッス」
「じょうすけ!朝だよ」


なまえが仗助の布団の上に乗る


「じょーすけ!」
「あぁ!わかったよ!」


うるさい声に仗助は体を起こす


「お、起きたのかい?仗助」
「……なまえがうるさいから…」
「ハハッ。でも僕としてはすごく助かってるよ」


ジョナサンはなまえの後姿を見ながら言った
また違う人を起こしに行った


「ジョセフー!起きなきゃダメよ」
「うー……」


ジョセフは目を開け、ニヤリと笑うと


「なまえちゃん。飴あげるから向こう行ってなさい」
「あめ!?」


なまえは目を輝かせる、ジョセフはそれを見て飴を渡す


「な?それあげるから…お兄ちゃんもう少し寝かせてな」
「うん!」
「…何してやがんだてめぇ」


後ろから聞こえた承太郎の声
ギョッとなるジョセフ


「飴でなまえと取引するとはな…」
「チッ、わかったよ!起きるよ!」
「ジョセフ。起きなきゃダメよ」
「な!お前飴やっただろ!」


なまえはいつの間にか承太郎の後ろについていた


「…さっさと起きろよ」


承太郎はなまえから飴を取る


「あ!!」
「これは朝飯を食べてからだ。それまでは俺が預かってる」
「いやー!返してぇ」


届くはずもないのにその場で飴を取ろうと必死にジャンプする


「じょうたろ!かえしてっ!」
「ダメだって言ってんだろっ!!」


とうとう怒鳴ってしまった
気づいたときにはもう遅かった


「ふぇ うあああぁぁん!!」
「なになに?どうしたの?」


徐倫がなまえを抱き上げる


「どうしたのよ?」
「…こいつが朝飯まえに飴を食うだろうから、取り上げたんだ」
「……あぁ」


それは仕方ないと思った徐倫はあやしながら居間へと向かう





「じゃあ行ってきます」


みんなが学校に出かける
なまえはジョナサンと一緒にみんなを送る


「行ってくるね。なまえ」
「ジョニィ……いってらっしゃい」


まだご機嫌がよくないなまえ


「なまえ。承太郎にいってらっしゃいは?」
「や」


頬を膨らまし顔を背ける


「いいのかい?仲直りしないと承太郎もうなまえと遊んでくれなくなっちゃうよ」
「いや……」
「飴くれなかったのはなまえが朝ご飯を食べれなくなるから取ったんだよ。意地悪して取ったんじゃないんだよ」


ジョナサンに背中を押され


「じょうたろ……ごめんなさい」
「……あぁ」


承太郎はそれを聞くとポケットから飴を出しなまえに渡す


「ほら、さっきの飴だ」
「! ありがとじょうたろ!」


なまえはニッコリ微笑んで承太郎に抱きついた




080102




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