ディオ子育て奮闘記


「な…なんだとっ!!?」



【ディオ子育て奮闘記】



ジョースター家の隣に住むブランドー家
そしてそこの主でもあるディオ・ブランドーは大きな声を荒らげて言った
何故かというと…

「頼むよディオ、1時間だけでいいからなまえの面倒を見ていて欲しいんだ」

ジョナサンが頭を下げて言う。なんでも今ジョースター家には誰もいないらしくジョナサンも用事で出かけなければならないのだ

「なまえはもう5歳だろう!?一人で留守番ぐらいできるはずだっ!!」
「そうは言っても心配だよ…本当にお願いだよディオ」
「なまえでぃおおじちゃんとあそびたい」
「何度頼んでも無駄だ!帰れっ」
「ディオ様」

ディオが断ったと同時に後ろからヴァニラが現れた

「ディオ様…ここは子守を引き受けたほうがよろしいかと」
「何故だ!?何故このディオが…!」
「…もしも断ったことがジョルノ様にバレれば益々嫌われるかと…」
「!!!」

ジョルノ…息子に嫌われてしまうということがディオに大きな衝撃を与えた
断ったことが耳に入れば只でさえ避けられているというのにもう口を聞いてさえもくれなくなるかもしれない…

「……いいだろう1時間だけだ」
「ありがとうディオ!なまえ、いい子にしてるんだよ」
「うん!いってらっしゃいじょな!」

ジョナサンは嬉しそうに笑ってそのまま出かけていく
ディオとなまえはその背中を見送りディオはそそくさと家に入っていく、その後をなまえも急いで着いていく

「ヴァニラ、テレンス!適当になまえの相手をしておけ」
「や、なまえでぃおおじちゃんとあそびたい」

なまえはディオの足にしがみついて言った
だがディオはすぐになまえを引き離した

「私は忙しいのだ!お前の相手をしている暇などないっ!」
「やー!でぃおおじちゃんがいいー!!」
「無理だと言っているだろう!それにディオおじちゃんはやめろっ!」

その時なまえが俯いてしまった
泣かせてしまったのではないかとディオは慌てた、泣かせたなどジョルノの耳に入れば…
謝ろうとしたときになまえは顔を上げた

「でぃおぱぱ、なまえとあそんで」

でぃおぱぱ
でぃおぱぱ
ディオパパ…


パパと呼ばれたのは何年ぶりだろうか…
いやジョルノでさえも私の事をパパと呼んでくれないのに…っ


「う、うむ…いいだろう」
「やったー!」

なまえは嬉しそうにディオに抱きついた
その様子をテレンスとヴァニラはおもしろそうに見ていた

「で?何をして遊ぶのだ?」
「…おうまさんして!」
「…このディオが馬だと!?」

このディオがこんな小娘の馬になるのか!?
このディオの背中にジョナサンの妹を乗せるのか!?

「ディオ様…ジョルノ様の喜ぶ顔を見たくないのですか?」

ヴァニラに言われてディオはすぐに四つん這いになった
それを見てなまえは嬉しそうに笑ってディオの背中に乗る

「でぃおごうしゅっぱーつ!」それを合図にディオは走り出す、部屋の中を走り回ってもらった
なまえの楽しそうな声が聞こえる
その時だったジョルノが帰ってきて父親の姿を見つけて呆然となっていた

「あれは…?」
「でぃおぱぱーもっとはやくー!」
「WRYYYYYYYY!!!」

だが勢いを出しすぎてディオは疲れたのかそのまま床にペシャリと倒れた
その時なまえはジョルノに気がついた

「じょるの!」
「ただいまなまえ、ウチに来てたんですね」
「うん、でもでぃおぱぱがなまえとあそんでくれたの!すごくおもしろかったよ!」
「そうなんですか…今からは僕と遊んでくれますか?」
「うん!じょるのおままごとしよう!」

ジョルノは先になまえを部屋に行かせる
そしてディオの方を見た

「ジョルノ…おかえり…」
「……意外と良いところがあるんですね、少し見直しました」
「じょ、ジョルノ…!!」

ジョルノの言葉にディオは嬉しくて涙を流していた



「ジョナサン!今日は困っていないか!?なまえの面倒はこのディオが見てやるからな!!」
「?ありがとうディオ」


*****
ディオパパ子育て奮闘記
110827


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