家族の絆はどこよりも強い



公園へと一人遊びに来たなまえ
そこで自分と同じくらいの年の子達が遊んでいるのを見かけた





【家族の絆はどこよりも強い】





「ねぇなまえもいれて!」


なまえは遊んでいる子達の輪へと近づいて言った
突然現れた女の子にみんなは驚いていたがいいよ、と一人の子が言えばみんなも賛成した


「これからままごとするの」
「ままごと!」
「このこがおとーさんやるの、おかーさんはいまからきめるところよ」
「おかーさん…なまえおかーさんやる!」


なまえはそれを聞いて自分がやってみたいと思った
そして自分が母親をやることを伝えた時だった


「おーい何やってるんだおまえら」
「おれらもいれてくれよ!」


向こうから数人の男の子たちがやってきたそして輪に近づき一人の男の子がなまえに気がついて指をさした


「あー!!こいつしってる、おやなしのジョースター家のやつだ」
「!?」


親がいないことを言われてなまえはビックリする
周りの子達も一斉になまえを見た


「おまえんちおやいないんだろ」
「い、いるよ…じょなが…」
「あいつはおまえのにいちゃんだろ、おやじゃねぇじゃん」
「っ…」
「おやがいないやつにおかーさんやくなんてできるわけないじゃん」


なまえは耐えられなくなってその場から立ち去った







「ん?いい匂いねジョナ」


徐倫がクンクン、と匂いを嗅ぎながらキッチンへとやってくる
ジョナサンがあぁ、と答える


「今日はなまえの好きなハンバーグにしようと思って」
「あーあの子大好きだもんね、きっと喜ぶわ」
「あれ?ここにもいない」


後ろから聞こえた声に二人が振り向くとジョニィがいた


「どうしたの?」
「なまえ見てない?まだ帰ってきてないみたいだよ」
「え…?おかしいな」

ジョナサンも徐倫もそれを聞いて顔色を変える
そしてキッチンにジョースター家みんなが集まってきた


「とにかく探しに行こう」








一人地面にしゃがみこんでいるなまえ
地面には家族の絵が書かれていた、だが彼女は泣きながら絵を描いていた
そこに一人の男が通りかかり少女の元へと駆け寄る


「よっ!なまえ」
「じゃいろ…」
「おたくこんなところで何やってんだ?帰らなくていいのか?」


なまえはすぐに顔を俯かせた
いつもの様に笑顔を見せないなまえに気がついたジャイロは彼女の頭を優しく撫でた


「何かあったのか?」
「……おやなしっていわれた。なまえはおかーさんにもなれないって」
「…くだらねぇこと言うな」


そう言うと泣き出してしまったなまえはジャイロに抱きついた
そこにジョースター家のみんなとジョルノがやってきた


「なまえーっ!」
「!みんな…」


家族の迎えに気がついたなまえはまたも大粒の涙を零した
心配そうな顔をしてみんながのぞき込む


「なまえここにいたのかい」
「心配したんだぜ!」
「……なまえにはどうしておとーさんとおかーさんがいないの?」


突然の言葉にみんなが黙り込んだ
なまえは家族みんなの目を一人一人見つめる
そしてジョナサンがしゃがみこんでなまえの両肩を掴んだ


「なまえ……父さんと母さんはなまえを産んでからすぐに事故で死んでしまったんだ」
「しんだ…おそらにいっちゃったの?」
「……うん。なまえ父さんと母さんはいないけど僕たちじゃ駄目かい?僕たちがいてもなまえはやっぱり寂しい?」
「ううん…なまえみんなといるのすき。じょなもじょせふもじょうたろもじょーすけもじょりーんもじょにぃとみんなでいるのすき。それにじゃいろもじょるのもいっしょにいるのすき」


なまえがようやく笑顔を見せてみんなも微笑んだ


「なまえ!お前をいじめた奴らを兄ちゃんに教えな」
「おう、俺たちがやっつけてやるッスよ」
「それは旦那である僕の役目です。永遠に遊べないようにしてあげますよ」
「…おめぇが言うと冗談に聞こえねぇな」


笑い合うみんなを光り輝く星が見守っていた



ジョースター家は一番絆が強い家族なんです
110515


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