暗チ子育て絵日記



「今戻ったぜ」
「あぁプロシュートか……」


リゾットがパソコンから目を離してプロシュートを見た…そしてペッシに肩車をしてもらっているなまえを見て固まる




【暗チ子育て絵日記】




「…何なんだその子供は」
「ちょっとワケありでな……すぐに帰すさ」


ソファーに座ってなまえは出されたジュースとお菓子を食べていた


「おいしいかい?なまえちゃん」
「うん!ぺっしもたべる?」
「え?いいのかい!?」


なまえが微笑んでペッシにクッキーを渡す


「うん。ひとりでたべるよりみんなでたべたほうがおいしいって、じょながいってた」
「ありがとなーなまえちゃん」


ペッシが食べようとしたがプロシュートに後ろから蹴りを入れられる


「いてぇっ!!」
「何和んでんだ!さっさと外の様子を見て来い!」
「い、いたいよぉ兄貴…」


それを見ていたなまえがプロシュートの足を掴んだ


「ぺっしいじめちゃだめなの!」
「な…!これはいじめてるんじゃなくてな……」
「ふぇ…ぺっしいじめちゃだめ…」
「わ、わかった!泣くな!」


泣きそうになるなまえに慌てるプロシュート。思わず笑いそうになるペッシ


「ペッシ…さっさと見て来い」
「は、はい!」


ペッシを睨みながら言うと、ペッシは慌てて出て行った
と、同時に奥からメローネとギアッチョが出てきた


「なんの騒ぎだ!うるさいぜ!!」
「一体何なんだ?……おや?」


メローネがプロシュートの横にいる名無しに気づく


「驚いたな…女の子がいるぞ」
「ワケありだ。すぐに帰す」
「へぇ…俺としては別に帰さなくてもいいんだけどなぁー」


メローネはニヤリと笑う


「お嬢ちゃん名前は?」
「なまえ!」
「何歳?」
「5さい!」
「ふんふん…健康そうだな」


メローネがパソコンを打ちながら満足そうに呟く


「おい。こんな子供にまでやめろよ」
「だってよ…プロシュート」


メローネはなまえの顎をつかみ


「この顔は将来絶対美人になる顔だぜ?今のうちに情報つかんでおいた方がいいだろ?」
「……勝手にしろ。こいつが大人になってる頃にはお前はじじいだ」


その時ペッシが帰ってきた


「兄貴!あいつらもういませんでした。今なら大丈夫です!」
「よし…じゃあ帰るぞ嬢ちゃん」


プロシュートがなまえの手を引き立ち上がる
なまえはメローネたちに手を振る


「ばいばい!またあそぼうね」
「次来たときは実験台になってもらうよなまえちゃん」
「ふん!さっさと帰れ!子供の声はイラつくんだよ!!」


みんなに言われなまえはアジトを出て行く



途中でなまえがどうしてもまだ遊びたいというので、仕方なく公園で遊ぶ事にした


「そーれ!」
「きゃーぺっし!もっとおして!」


すっかりなまえと仲良くなったペッシはさっきからブランコを押してやる
プロシュートは二人の様子をベンチから座って見ていた


「ったく…なんで俺達がガキの子守をしなきゃなんねーんだ?」


大体自分達と関わっていると命を狙われるかもしれないというのに…


「あにき!あにきもあそぼ!」
「……俺はいい。ペッシと遊んでろ」
「や。もうすぐなまえかえらなきゃいけないからいまのうちにあそぶ!」


なまえが頬を膨らまして言うが、プロシュートは苦笑いするしかできない


「それより喉渇いたんじゃねぇか?ペッシ何か買って来い」
「はい!」


ペッシはプロシュートから金を受け取り走って行く
プロシュートは自分の横に座った少女に何気に目をやる
首の所に星型のアザがあるのに気づいた


「何だこれは…星?」
「うん!なまえのかぞくはみんなおほしさまがあるの」
「ふぅん……」


星型のアザでわかった。こいつはジョースター家の子供だ
その時ペッシが帰ってきた


「はい!なまえちゃん」
「ぺっしありがとう!」
「えらいな〜ちゃんとお礼が言えて…」


なまえは缶ジュースを開けようとするが、まだ開けれない
プロシュートはなまえから取ると蓋を開けてやる


「あにきありがと!」
「どういたしまして……」


なまえはそう言うとジュースを飲む


「それ飲んだら帰るぞ」
「またあしたもあにきとぺっしとあそべる?」


なまえの言葉に黙り込む二人、首を傾げるなまえ
ペッシの服の裾をつかみ


「ねぇぺっし!あしたもあそべる?」
「それは……」


なまえは次にプロシュートの服の裾をつかむ


「ねぇあに……」


なまえは突然バタリと地面に倒れた


「兄貴!?」
「心配いらねぇ…睡眠薬で眠っただけだ。こんな事になるだろうと思ってな、ジュースに入れたんだ」


プロシュートはなまえの体を抱き上げる


「明日も会えるかなんてわからねぇよ…俺達はいつも命を懸けて仕事してるからよ、ひょっとしたら明日は俺とお前は敵同士になってるかもしれねぇんだぜ?会わないほうがよかったっておもうかもしれねぇぜ…なまえ」


プロシュートは眠っているなまえにそう言うと歩き始めた





「なまえ…起きるんだ」
「ぅ……ん」


なまえが目を開けると自分の庭にいた
目の前にはジョナサンの顔


「じょな……」
「遊びつかれて寝ちゃったのかい?ごめんね。相手してあげれなくて…」


どうやら自分は庭で寝ていたらしい
ジョナサンがあやまるがなまえは首を横に振る


「ううん!なまえねあにきとぺっしとあそんだからたのしかったよ!」
「(夢の中でかな?)ハハッそうかい!」


ジョナサンはなまえを抱き上げ


「庭で寝てたから服が汚れてるよ…お風呂入ろうか!」
「うん!」



秘密の遊び
080224


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